携帯マル秘人妻サイト

66.

　澪子は『携帯マル秘人妻サイト』への登録に対し、何もアクションできないまま１ヶ月が過ぎていた。

「真奈美、来週の月曜日、Ｋ県の文也君が来るから」
「エッ！？文也君って・・・・？」
「そうか、真奈美は小さかったから覚えていないのね。遠縁の子で、ほとんど付き合いがなかったけど、来年の春までこの家に下宿して、予備校に通うことになったのよ」
「じゃあ、わたしにとってはどういう関係になるの？」
「そうねぇ・・・・ふっ、ほとんど他人の関係ね！もう19歳だから、すっかり大人になってるわ。わたしが知っている文也君は、まだ小学生だったから・・・・」
　澪子の母方の遠縁の桑原文也が、来週から下宿することになったのだ。

『いつも憲孝さん、家に居ないから・・・・男のひとりも家の中に居たほうが安心でしょ！？』
　実家の母親から電話で言われ、断り切れず引き受けることにした。
　出張中の夫憲孝には電話を入れて了解を得た。

　翌週の月曜日・・・・。
　澪子は１階の客間を文也の部屋として準備を整えていた。

「ご無沙汰してます。文也です。お世話になります」
　体格のいい文也が玄関で挨拶した。
「まぁ、文也君、随分と逞しくなったわね！」
「身体ばかりが大きくなって、頭の中が軽いので予備校に・・・・それにしても澪子さん、うちの母親とは比べようも無く、とても高校生の娘さんがいるようには見えませんね・・・・」
　180cmほどの文也と並べば華奢にも見えるが、確かに澪子は若々しく爽やかなイメージを感じさせていた。

　身長は162cm、３サイズは85・60・86と38歳の子持ちにしては、オンナとしての魅力を充分に保っていた。
　澪子は文也をリビングに通して、懐かしく語り合った。

（逞しいわ・・・・これから一緒に暮らすとなると、真奈美が心配だわ・・・・もしかして文也君に惹かれて・・・・そのうちに関係を・・・・ダメッ！その前になんとかしないと！）
　澪子は若い文也をひとりのオトコとして感じていた。
　それが自分の淫欲に起因しているのか、娘の真奈美を純粋に心配しているのかは判然としていなかった。

　澪子は文也に家の中を案内した後、部屋に連れて行った。
「この部屋を使って」
「はい！大きな荷物は明日か明後日には届きます。とりあえず必要なものは持ってきましたので、整理します」
「えぇ、じゃあ、わたしはチョッと買い物に出かけるから、留守をお願いね！」
　そう言うと、澪子は文也を残して出かけていった。

　２時間後、澪子は買い物を済ませて家に戻った。
（あれ？文也君、どこに行ったのかしら？）
　文也の部屋を覗くと荷物は整理されていたが、文也の姿は見当たらなかった。
　荷物を置き、手を洗おうと洗面所に行った時、澪子はドキッとした。
（アッ！文也君、お風呂に・・・・）
　浴室の灯りは点いてなかったが、微かに湯の音が聞こえた。
（夜になれば真奈美が帰ってきて文也君と会っちゃう！だから、その前に・・・・）
　澪子の中で長い間眠っていたオンナが目覚めた。
（倍以上も年齢の違う若い男の子をわたしは・・・・）
　文也を誘惑しようとしている自分を否定する澪子と、チャンスを生かし新たな自分を見出そうとする澪子と、同時にふたりの自分が居た。

　沙希からのサイト登録の誘い・・・・諦め・・・・文也の出現、そして今・・・・澪子は戸惑いを感じながらも踏み出し始めていた。

　文也に対する澪子の反応は異常に近かった。
　普通なら文也をオトコとして見るわけがないのだが、この時の澪子は沙希からの誘いもあり、淫欲が異常に募っていたのだ。

　澪子は静かに息を殺して衣服を脱ぎ始めた。
（ふぅ～真奈美のためよ！そう、落ち着いて・・・・）
　下着だけの姿になった澪子は、目の前に映った鏡の中の自分を見た。
（大きな罪を犯そうとしてる・・・・でも、このままオンナとしての人生を終えるのはイヤ！セックスで何が変わるか分からないけど、今は・・・・）
　ゆっくりとブラジャーを外すと、型崩れしていない乳房が揺れた。

　娘の真奈美のほどの肌の張りと弾力は無かったが、まだ充分に艶を放ち、オンナとしての魅力に溢れていた。
　最後のパンティを長い脚から抜いた。
（もう後戻りは出来ないわ！ふぅぅ～・・・・）
　澪子は鏡に映ったお尻の弛みの無さを確認し、静かに浴室のドアを開き中に入った。

　浴室の中では文也が身体中を泡立たせ、ドアに背中を向けていた。
（わっ！凄く逞しい・・・・引き締まった身体、隆々とした背筋、キュッと締まったお尻・・・・オトコとしての魅力抜群だわ！）
　文也の後姿を観察する澪子に、文也は気づいていなかった。

　文也は澪子に気づかず、身体を洗い流していた。
「あら！文也君、お風呂に入っていたの？」
「エッ！？れ、澪子さん！？」
　文也は驚いて振り返ろうとした。

「ダメッ！振り向かないで！わたしも裸なの」
「ハ、ハダカ・・・・ゴクッ！」
　澪子は振り返ろうとする文也を制する形で裸体を寄せた。
「文也君部屋に居なかったから、今のうちに汗を流そうと」
「僕は片付けしてたら汗をかいたので、アッ！」
　澪子の乳房が文也の背中に触れた。
「そうだったの、驚いたわ！」
「僕も」
「それにしても文也君、逞しいのね！お尻までキュッと引き締まって」
　澪子はさり気無く文也のお尻を擦った。
「ぅあっ！」
「あら、どうしたの？まさか、わたしを意識してるの？」
　澪子はわざと何でもないように装った。
「そりゃ、澪子さんは素敵な女性ですから」
「エッ！文也君から見れば、わたしなんか年取ったオバサンでしょ？」
「そんなこと！凄く魅力的ですよ」

　澪子は文也のお尻に触れていた手をスゥ～と前に回した・・・・。

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2009.3.25掲載

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秋水さんの他作品（2009.2/2現在）
『淫香』	『淫蜜』	『サブリミナル』
『サイコ・・・千年王国』	『ＳＥＸ仕置人　ミカ』	『劇団ＩＮ＝イン』
『青春放浪記』	『淫界大迷宮』	『雨宿り・・・』
『実践結婚相談所』	『プロフェッショナルのオンナたち』	『萠・・・その性』
『性春浪人』	『市役所の人妻たち』	『平成の団地模様part1』
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『引越しサービス』	『犯す！』	『平成の団地模様part2』
『恵子・・・不惑の時』	『撮られた女』	『哀しくも悦びの・・・性（さが）』
『強姦日記』	『続平成団地模様』	『異次元ＰＯＳＴ』
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