| 114. マリアは大きな瞳を閉じ、小泉の優しい愛撫を甘く受け止めていた。 「一緒に寝るから、安心して眠って」 小泉はマリアの首の下に腕を入れ、抱きかかえるようにしてマリアに言った。 「寝る前に・・・・もう一度・・・・」 マリアは小泉の逞しい胸に顔を埋め、小さな声で言った。 （自分から求めるなんて、わたし・・・・だって凄く気持ちが良くて・・・・初めてだわ） セックスによる本当の快感に目覚めたマリアは、どうしてももう一度、味わいたいと思った。 「僕は修一郎君の代わりだから、奥さんの望む通りに」 小泉はマリアの首から優しく舌を這わせ始めた。 （そう、修一郎の代わり、日本人の風習、友情・・・・） 就寝する前には必ず修一郎と交わっていたことで、特別な行為ではないと、マリアは自分を納得させていた。 「今日は危ない日だから、わたしの口の中でイッてね」 マリアは豊かに膨らんだ乳房を愛撫する小泉に言った。 （もう一度、フェラをさせることができるということか！この美麗な顔、端麗な口の中に・・・・よし、じゃあ、夢中になるくらい感じさせてやる！） 小泉は透き通るような美しいマリアの肌に舌を這わせ、淫らに濡れた淫唇を指で擦り始めた・・・・。 ベッドの上で優しく愛撫された後、マリアは再び小泉の大きく亀頭の張った肉棒を挿入された。 身体の奥から込み上げてくる津波のような快感を、今度はハッキリとした意識の中で感じ、淫らな悦びに悶えた。 「あぁあああああ〜〜〜〜いっ、イッくぅぅぅ〜〜〜」 イクという言葉が自然に口から出た。 ２度３度と繰り返し絶頂に昇りつめたマリアは、愛しそうな表情で小泉の肉棒を咥え、むしゃぶった。 翌朝、マリアはいつもより遅く目を覚ました。 （あれ！小泉さんは？） 抱き合って眠った小泉の姿が見当たらなかった。 リビングや浴室にも小泉の姿は無かった。 （アッ！） 部屋に戻った時、サイドテーブルにメモを見つけた。 『おはよう！よく眠っているので起こさないで行きます。日中は日本を勉強し、多くの人と接してください。・・・・昨日はとても素敵だったよ！』 マリアは豊かな乳房にメモを圧しあて、嬉しそうな表情をした。 （今晩も来てくれるのかな・・・・？） マリアは著しく自分の快感が変わった昨晩を思い出し、今晩も小泉に抱かれ快感を感じたいと思った・・・・。 修一郎が出張し不安だった気持ちは晴れ、マリアは小泉のメモの通りに日中は積極的に行動した。 そして夕方、夕食を済ませてマンションに戻った。 （何時頃に来るのかな？） マリアは１分でも早く小泉に会いたかった。 ピンポ〜ン！ （あっ、小泉さんだわ！） マリアは嬉しそうな表情でドアを開いた。 「エッ！？」 小泉ではなかった。 「こんばんは、吉岡君の奥さんですね？」 マリアに挨拶したのは、見知らぬ男だった。 小泉と同じようにガッシリとした体躯の男は、にこやかな表情で戸惑うマリアに言葉を続けた。 「僕は安倍と申します。アメリカに出張する前に、吉岡君に頼まれまして・・・・」 「エッ！？」 マリアは『あなたも？』と言おうとした言葉を飲み込んだ。 （修一郎、小泉さんだけに頼んだだと思ってた） 期待していた小泉じゃないことに少し気落ちしたが、感じの良さそうな男だったのでホッとした。 「安倍さん、修一郎に何を頼まれたんですか？」 「奥さんがひとりになって不安だろうから、自分の代わりになって奥さんに淋しい思いをさせないでと」 「日本の風習？ですか？」 「エッ、そう、友情でもあります」 マリアは納得した表情で安倍というオトコを迎え入れた。 リビングのソファに向かい合って座った。 「何かお飲みになりますか？」 「いえ、お構いなく。今日は一日いかがでしたか？」 安倍は明るい表情でマリアに聞いた。 （小泉さんはどうしたのかな？今日は来ないの？） マリアは小泉に報告しようと思っていたことを、安倍に夢中になって話し始めた。 「・・・・というわけで、狂言はとても面白かったわ。それに、知らない人ともいろいろとお話しできて」 「そうですか。それは良かったですね」 上手く相槌を入れる安倍に促され、マリアはいつの間にか小泉のことは忘れ、夢中になって話しをしていた・・・・。 |
| あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。 |
| 2009.9.19掲載 |
| [最新・コラボ小説]／[完結小説（長編）］／［完結小説（中編）］／[完結小説（短編）]／［休載？小説］／［体験告白］／［ＭＡＩＮ］ |