携帯マル秘人妻サイト

143.

　そんな淫らな行為は、遥自身、自分でも信じられないことだった。
　無論、生まれて初めての淫行だった。
　とにかく浜村の肉棒を舐め回したいという衝動からだった。

「もう時間が・・・・」
「エッ！あっ、もぅ・・・・」
「時間通り戻らないと信用をなくしますよ」
「そうですね・・・・でも、浜村さんが満足しないと」
「僕のことは」
「ダメッ、浜村さん、わたしのどこに射精したい？」
　大きな瞳とキュートな口唇の愛らしい顔で浜村に聞いた。

（このアンバランスさも大きな魅力かな）
　浜村の期待以上に淫らに応えてくれた遥のどこに射精するか、浜村には決めかねていた。
「遥さんの望むように」
「エッ、わたしは・・・・今日は安全日だから・・・・」
「それじゃ、素直に遥さんの具合のいいアソコにしましょう」
「えぇ、わたしを強く抱きしめてイッて！」

　遥は仰向けになって浜村の挿入を待った・・・・。

　仕事を終えて自宅に帰った遥は、浜村との淫交を思い出していた。
（今日は最高だったわ！ううん、もっと良くなりそう）
　帰宅した夫の食事の支度をしていても、遥は浜村とのことで満たされていた。
（夫からはあんな悦びは与えてもらえない・・・・）

　淡々と家事を済ませた遥は就寝前に湯に浸かった。
（わたしのこの身体で感じたのよね・・・・）
　遥は自分の裸体を擦りながら、浜村から与えられた快感が信じられない気分だった。
（嬉しかったわ～浜村さんと強く抱き合って、浜村さんの精液がアソコに出された時、最高だったわ。やっと浜村さんにも満足してもらって・・・・でも、最高って言えば、あのバスタブでの快感は・・・・どこで感じたのかな？アソコ？それとも、お尻？あぁぁ、今思い出しても、身体の芯が痺れるような・・・・これからもあんな快感、ずっと感じたい！うぅん、もっと大きな快感を浜村さんから・・・・もう、絶対に浜村さんから離れない！）
　セックスに無関心だった分、その反動は大きかった。

　翌日も遥から浜村は誘いを受けた。
『何時からでも都合をつけますので・・・・』
　浜村は返答に苦慮した。
（インポが治ったのは遥さんに魅力を感じてのこと。一度だけ、あのキュートな口唇を何とかしたかった。それが遥さんの淫らな欲望を呼び覚ますとは・・・・口唇だけでなく、あのオマ●コも魅力的だけど、このまま淫交を続けてもいいのか？あんなにいい女性を自分との淫交に溺れさせては・・・・）
　浜村は自分の淫欲を満たすことと、遥の先々を思う気持ちとが交錯していた。

　実際、浜村の性技が卓越していたわけではなかった。
　久し振りに淫欲を感じた遥を五感の全てで味わおうと、丁寧に優しく接しただけだった。
　その余裕のある行為が遥の弱くなっていた心を癒し、快感を感じやすく高めていたのだ。

　オトコが自分の欲望だけでオンナに接すれば、オトコは満足するがオンナには欲求不満が残るのは必定。
　オトコがオンナを悦ばせることを第一と思って接すれば、オンナは大きな快感を得ることになる。
　そのゆとりが浜村にはあった。

　だが遥の魅力は浜村のゆとりある思考を狂わせた。
　遥からの誘いに応じたのだ。

「あっ、あ、あ、あ、あ、ぅぁああぁあああ～～～～」
　淫交するたびに遥は大胆になり大きな快感を感じた。
　淫らな悦びはその都度増幅されていった。

「少し話しが・・・・」
　浜村は自分の腕の中で快感の余韻に浸る遥に囁いた。
「エッ、何？」
　大きな瞳で自分に視線を向ける遥の髪を優しく撫で、浜村は言葉を続けた。
「遥さんは僕のことを・・・・？」
「ぇ、えぇ・・・・出来れば、毎日、こうして・・・・」

　遥は浜村と暮らしたいと思うようになっていた。
（浜村さんもきっとわたしと同じ気持ち）
　だが浜村の口からは意外な言葉を聞かされた。

「僕ら、少し距離を置いたほうがいいんじゃないかな？」
「エッ！ど、どうして？」
　浜村は遥の戸惑いに即応せず黙っていた。
（本音を言えば自分だけのものにしたい。だが将来を考えれば、諦めることが遥のため）

　即答しない浜村を見て、遥はその真意を推し量っていた。
（敢えて、気持ちに反することを口にすると言うことは・・・・）

　この日、ふたりはこれまで以上に淫らに交わり、気持ちを分かち合うように快感を与え合った。

　それから数日後、遥は決心して浜村に連絡した。
『実は知り合いを通じて変わったサイトに誘われてて・・・・』
　遥は誘いを受けていた『携帯マル秘人妻サイト』の話しをした。
『割り切って昇華できるのならいいと思うけど』
『えぇ、分かってます。それで浜村さんにも・・・・』
　登録相手の男性を浜村に頼んだのだ。
『エッ、僕はもう』
『他の人妻とセックスしたくなければ予約済みにしておけば、だけど、わたしとだけは・・・・』
『いいですよ。そうだね、それが一番かな』

　浜村はサイト登録することで割り切ろうとしている遥を察し、自分の気持ちも整理した・・・・。

あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。

2009.12.2掲載

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『淫香』	『淫蜜』	『サブリミナル』
『サイコ・・・千年王国』	『ＳＥＸ仕置人　ミカ』	『劇団ＩＮ＝イン』
『青春放浪記』	『淫界大迷宮』	『雨宿り・・・』
『実践結婚相談所』	『プロフェッショナルのオンナたち』	『萠・・・その性』
『性春浪人』	『市役所の人妻たち』	『平成の団地模様part1』
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『性教師』	『強姦日記』	『続平成団地模様』
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	『ＳＥＸ仕置き人チェリー』