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71.

　藁科は紫にズボンの上から昂ぶった肉棒を擦られ、どうにか保っていた理性を失った。
「お、奥さん！」
　藁科は手に感じていた紫の乳房を強く揉んだ。

「ぃ、痛い！ダ，ダメよ。もっと優しく、落ち着いて」
　紫は擦っていた藁科の肉棒を強めに掴んで言った。

「うっ、すみません」
「いいのよ！若いんだから仕方がないわ。でも、本当にわたしが欲しいの？」
「えっ、あ、はい！」
「ここで抵抗しても無駄よね・・・・藁科さんに敵うはずもないわ。いいわ・・・・ここは息子の部屋だから、わたしの部屋で・・・・」
　結局、紫の思惑通り、藁科が淫らな欲望から紫を求める形となった。

（ふぅ～これで後は楽しむだけだわ・・・・）
　紫は藁科を促して立ち上がり、自分の部屋に連れて行った。

　紫の部屋は整然とし、窓際にベッドがあった。
（あぁ、いい匂いだ・・・・大人のオンナのひとの匂い・・・・さっきは無我夢中で気がつかなかったけど・・・・）

　藁科は部屋の中に入ると紫の匂いを感じて深く息を吸い込み、淫欲が高まると同時に不思議と落ち着きを取り戻した。
（ここは奥さんとふたりだけ・・・・こうなったらじっくりと味わうんだ！）
　藁科は紫の細い肩を背後からそっと抱いた。
「ん！落ち着いたみたいね・・・・」
「えぇ・・・・」
　藁科は紫のうなじに舌を這わせ、ゆっくりと優しい手つきでワンピースを脱がし始めた。

「あぁぁ・・・・」
　紫の身体に痺れるような快感が走り、淫らな液が淫唇から滴った。

　スルリと紫の身体からワンピースが床に落ち、ブラジャーとパンティだけの半裸体姿になった。
「奥さんて、凄くプロポーションがいいんですね・・・・」
　藁科は紫の背後から少し離れ、紫の全身を舐めるように見て言った。
「エッ、とんでもないわ！年取って肌も・・・・」
「そんなことは全然！とても年齢なんて、肌も艶々してるし・・・・それに、何と言っても、ボディラインの曲線がキレイで・・・・」
　藁科は滑らかに括れたウエストラインと、ヒップから太腿へのラインを手のひらで堪能した後、すっとブラジャーを外した。

　紫は藁科の視線を感じ、妙にドキドキしていた。
（コレって罪の意識？違う・・・・違うわ！夫を裏切るのは身体だけで、心を裏切るつもりは無いわ！夫は仕事に専念すれば、日々の充実感は味わえる。だけど30代半ばになったわたしは・・・・このまま何となく人生を送るのはイヤ！
　夫以外の男性とのセックスで何が変わるか分からないけど、何もしないで生きるよりはいいと思う・・・・とにかく今は、このチャンスを最大限に楽しんで乱れたい！）
　紫の胸の高鳴りは罪の意識からではなく、藁科が淫らな気持ちで自分を見ているという、オンナとしての悦びの高鳴りだった。
（わたしもまだ充分にオンナってことよね！）
　同時に久しぶりに迎えるセックスの快感への期待感でもあった。

　藁科も突然訪れた淫らな状況に熱くなっていた。
　オトコに流行があると言うのなら、今風ではなく昔風の日本的な二枚目。
　それと素朴な雰囲気が災いしてか、今日まで女性経験は少なかった。
　高校の時に空手部の仲間と成り行きで初体験したが、同級生や年下の女の子との経験は、その後、無かった。
　ただ、紫と同じように藁科に魅力を感じる年上の女性は居た。

　大学に入って間もない頃、住み始めたマンションの管理人の奥さんから誘われ関係を持った。
　その人妻は当時40歳で、熟女と言う表現がピッタリするオンナだった。
　藁科は、その熟女によって本当のオトコになったのだ。
　ほとんどセックスに関して無知だった藁科は淫らな悦びを感じ、オンナの悦ばせ方を教わった。
　だが半年ほどで熟女はマンションから出て行き、関係は終わった。

　乳房の露わになった紫は、思わず両手で乳房を隠した。
「ダメですよ、隠しちゃ・・・・ほら、僕に見せてくれないと」

　藁科は紫の手を優しく乳房から離した。
「大きくないから・・・・」
「フッ、そんなことはありませんよ。充分にボリューム感ありますし、キレイにアップして素敵ですよ」
「ホント？」
「えぇ、奥さんは本当に無駄な肉の無い素敵な身体してますよ。バスト・ウエスト・ヒップと、どのラインも滑らかでキレイです」
「でも、もう30半ばだから」
「だからいいんじゃないのかな～堅さが取れて程好い柔らかさを感じさせてる・・・・」
　藁科は紫の身体を舐め回すように見ながら、肩や腰、乳房に軽く触れた。

「あふっ・・・・あ、あ・・・・」
　それだけで紫は快感に震えた。
（久しぶりだから感じやすくなってるのかしら・・・・こんな風にジッと裸を見られ触られるのって堪らないわ！）

　紫の身体に触れていた藁科は、紫の身体を隠す最後の一枚、パンティをお尻の方から脱がせ始めた。
　滑らかな曲線を描く柔肉の谷間に指を通すようにして下げ、それからゆっくりと両端に指を掛けて足元まで下ろしていった。
　ムチッとした肉感でありながら引き締まった太腿、そこから滑らかにアップしたお尻、藁科は露わになった紫のお尻を両手で擦り、思わず舌を這わせていた。

「あぁん、あふっ・・・・ダ、ダメ・・・・」
　紫はキュッとお尻の穴を締めて淫声を洩らした。
「何がダメなんですか？」
「このままじゃ・・・・ねぇ、ベッドで・・・・」

　藁科は全裸になった紫を軽々と抱きかかえベッドの上に運んだ。
　その力強く逞しい藁科は紫をベッドに仰向けにした後、手早く衣服を脱ぎ裸になった・・・・。

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2009.4.14掲載

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秋水さんの他作品（2009.4/4現在）
『淫香』	『淫蜜』	『サブリミナル』
『サイコ・・・千年王国』	『ＳＥＸ仕置人　ミカ』	『劇団ＩＮ＝イン』
『青春放浪記』	『淫界大迷宮』	『雨宿り・・・』
『実践結婚相談所』	『プロフェッショナルのオンナたち』	『萠・・・その性』
『性春浪人』	『市役所の人妻たち』	『平成の団地模様part1』
『ベビーシッター亜季』	『主婦の中に潜むオンナ・・・』	『性少女・・・Ａ』
『引越しサービス』	『犯す！』	『平成の団地模様part2』
『恵子・・・不惑の時』	『撮られた女』	『哀しくも悦びの・・・性（さが）』
『強姦日記』	『続平成団地模様』	『異次元ＰＯＳＴ』
『妄想と現実の狭間で』	『遠い日の記憶』	『ＳＥＸ仕置き人チェリー』