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85.

　環と準は明確に分からないままセックスの初体験をし、準は射精時の何とも言えない快感に夢中になった。

　環も淫交による快感を感じたくて、自分の快感を求める準に何度でも応じた。

　翌年、環の生理が始まるまで、毎日のようにふたりは交わりあった。
　その約１年の間に準は余裕を持って環を愛撫し、絶頂に導くようになった。
　環はいろんな体位で準を受け入れ、絶頂感を楽しむようになっていた。

　本当にそんなことがあるのか・・・・？
　幼くても構造的には大人と変わらず、一日に何度も交わり、それを毎日繰り返し、その回数と快感への執着心が、結果となって現れたのだった。

・・・・（回想終わり）・・・・

　環と準は別々の中学校に進学し、幼いふたりの淫交は自然消滅となった・・・・。

　それから１２年・・・・、環は準の実兄の穣と結婚していた。
　準の兄ということに抵抗が無いわけではなかったが、幼い頃の無知が為した悪戯だったと割り切った環だった。
　それに準は実家を出て帰って来る予定も無いとのことも、環が穣との結婚を踏み切らせた要因だった。

　それが突然、帰って来ると聞いた環は、何とも複雑な気持ちになっていた。
（同じ建物の中じゃないから、顔を合わせることは少ないと思うけど・・・・まさか、こんなに早く・・・・でも、もうお互いに大人だし・・・・）
　結婚と同時に新築の家に入れたことは、環にとってせめてもの救いだった。

　準との再会は何事も無く、あっさりしたものだった。
「環、じゃなく、これからは義姉さんだね」
「そう言われると変な感じだけど、宜しくね」

　夫や両親が周囲に居たこともあるだろうが、儀礼的な感じで終わった。
（良かった！これで、この先何とか・・・・たまに顔を合わせても変に意識しなくても済みそうだわ）

　それから数日経ったある日・・・・、環は朝から家事を片付け、自分の昼食の支度をしていた。

「キャッ！」
　背後から突然誰かに肩を掴まれ、環は思わず声を上げた。
「僕だよ、環」
　準の声だった。

「準ちゃん、ど、どうしたの？」
　振り返ろうとした環を準の力強い手が、それを制した。
「びっくりしたよ・・・・あの環が、すっかり大人のオンナになって、しかも兄貴の女房だなんて」
「結婚式の連絡しても、連絡がつかなかったんだもの」
「そういうことじゃなくて・・・・子供だったとは言え、２年間も淫らに交わり淫猥な行為を繰り返したんだ。その相手が義理の姉になるなんて、考えられないよ！まさか忘れたとは言わないだろう？」
「・・・・・・・・忘れるなんて、わたしがオンナになった時だもの」
「そう、僕もオトコになった。ただ少し早すぎたけどな」
「穣さんとは偶然だったの・・・・準ちゃんとは関係ないわ」
「へぇ～そうなんだ。環は完全に割り切れるオンナなんだ・・・・それにしても、いいオンナになったなぁ・・・・大人の僕の目で見ても、淫欲をそそられる身体つきだ」
　準は片手で環の身体のラインを確かめるように撫でた。
「ヤ、ヤメテ！わたしはあなたの義姉なのよ」
「今はね！形はそうだけど僕らは深い所で繋がっている・・・・」
　準は環の腰やお尻を撫で回した後、その手を前に回し乳房を掴んだ。

「ゃ、やめて、お願ぃ・・・・」
　環の拒絶する声は弱く、少し身体を捩らせた。

　環の容貌は小学生の頃の面影を少しは残していたが、通りですれ違っても分からないと思うほど、準には変わって見えた。
　小さな顔に細く茶系の髪は肩に届く辺りで軽くウェーブし、くるっとした瞳は奥二重で、この瞳だけは幼い面影を感じさせた。
　小鼻は小さく口唇の薄い口は艶っぽさは無かったが、準には自分の肉棒をしゃぶられた記憶を蘇らせるものだった。
　身長は160cm余り、３サイズは86・58・87と均整の取れた肢体だった。

　この日の環は、動きやすい黒のスパッツを穿き、お尻が隠れるかどうかのカラフルな袖無しのワンピースを着け、それを汚さないように可愛いエプロンをその上に掛けていた。

「本当にいい身体になったなぁ・・・・だけど環の大好きだった僕のオチ●チ●も、オトナになってるんだよ」
　準は乳房を掴んでいた手と反対の手で環の手を取り、そのまま後ろに回して自分の昂っている肉棒を握らせた。

「あっ・・・・」
　いつの間にか、否、最初から剥き出しになっていた準の肉棒を掴まされた。
　環はそれが剥き出しの肉棒であることに驚くと同時に、その大きさや堅さ逞しさを感じた。

「どうだい？子供の時とは比較にならないだろ？」
　環は夫の穣の肉棒を思い起こし、無意識に準のモノと大きさや逞しさを比べていた。
（逞しいゎ～当たり前よね！あの頃は子供・・・・それが今は穣さんよりも・・・・）
　環の頭の中で遠く過ぎ去った準との淫猥な日々が、昨日のことのように鮮やかに蘇った。
　環は自分の意思で指を動かし、準の肉棒を扱くように動かし始めていた。

「オトナになったお互いを感じあおう・・・・」
　準は環の耳元で優しく囁き、エプロンはそのままでワンピースを脱がせ始めた。

　環のワンピースは簡単に肩から擦り落ちた。
「ぁあん、わ、わたしは・・・・」
「黙って！言葉は今は必要ない」
　準はそのままブラジャーを外し、ヒップラインをくっきりと描き出していたスパッツを脱がした。
　エプロン姿の環の肢体には小さなパンティだけが残り、準は裸体に近くなった環の全身を眺めた後、そのパンティも脱がした。

「じゅ、準ちゃん・・・・」
「ダメ、そのままジッとして」
　自分ではどうしようもないといった声で準を呼んだ環だったが、気持ちはすでに準との淫らな行為に向かっていた。
（新婚３ヶ月なのに・・・・）
　鎮まっていたはずの環の淫欲が解き放たれようとしていた・・・・。
　

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2009.6.22掲載

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秋水さんの他作品（2009.4/4現在）
『淫香』	『淫蜜』	『サブリミナル』
『サイコ・・・千年王国』	『ＳＥＸ仕置人　ミカ』	『劇団ＩＮ＝イン』
『青春放浪記』	『淫界大迷宮』	『雨宿り・・・』
『実践結婚相談所』	『プロフェッショナルのオンナたち』	『萠・・・その性』
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『恵子・・・不惑の時』	『撮られた女』	『哀しくも悦びの・・・性（さが）』
『強姦日記』	『続平成団地模様』	『異次元ＰＯＳＴ』
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