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87.

　柚原優子は30歳、善生35歳と５年前に結婚した。

　善生は税務署に勤める几帳面な夫だった。
　何事に対してもマニュアル的な性格で、セックスも安全日を選んで月に２度の回数を守っていた。

　優子は25歳で結婚するまでは処女で、夫の善生以外のオトコは知らず、何か変化を求めるようなことも無かった。
　厳格な父親の影響で、優子もまた規則正しい生活を守っていた。

　そんな優子にも最近悩みがあった。
　それはメンスの日が近くなると、淫らな欲求が増してきたことだった。
　その原因は自分でも分からなかったが、三十路に入ったためなのかとも思っていた。
（三十路か・・・・30歳になると年齢を取るのが早いって言うけど、快感を求める欲求も加速するのかしら？月に２度と決めている夫に、求めるわけにもいかないし・・・・）

　優子は淫壷の奥から疼くように沸き上がる淫欲に、堪えきれないものを感じていた。
（ふぅ～～気分転換に映画でも観に行こうかしら・・・・）
　優子は何日か待てば夫によって淫欲が満たされると思い、早々に家事を終え、駅に向かった。

　駅が近くなったところにある書店の前で、優子は足を止めた。
（何か面白い本でも・・・・）
　大きな書店の中に入った優子は、先ず平積みになった本を見た。
（う～ん、今いち読みたい本は無いみたい）
　優子は著者別に並んだコーナーに足を向け、本棚に手を伸ばした。

「アッ！」
「ス、スミマセン！」
　本を取ろうと伸ばした手にオトコの手が触れた。
「い、いえ、アアッ！」
　手を下げ身体を動かそうとして優子はバランスを崩し、オトコの身体にぶつかった。
「大丈夫ですか？」
　30代後半に見えたスーツ姿のオトコが優子を気遣った。
「え、えぇ」
　優子は慌ててその場を離れた。

（イヤだわ、わたしったら・・・・見知らぬオトコの人と接触しただけでアソコがズキンって・・・・）
　優子が慌てたのには訳があった。
　見知らぬオトコと接触し、淫壷が疼いてしまい戸惑ったのだ。
（チョッと雰囲気のいい男性だったわ・・・・あぁ、バカバカ、全くぅ、わたしって何を考えてるの！）
　優子は足早に地下鉄の駅に向かった。

　道徳観念を強く育てられた優子には、考えられないことだった。
（は、恥ずかしいわ！・・・・本当にどうしちゃったのかしら？）
　優子は高まる胸を抑えながら地下鉄のホームに立ち、入線して来た電車に落ち着かないまま乗った。
（うわっ！・・・・凄く混んでる）
　５つ先の駅まで約10分間の我慢だと思った。

（エッ！？）
　電車が駅を出てすぐだった。
　優子は自分の背後に密着した乗客の手の動きを身体に感じた。
（や、やっぱり、痴漢だわ！）
　あまり地下鉄を利用しない優子には初めての経験だった。
（あ、どうしよう？声を上げなきゃ・・・・）

　痴漢らしき優子の背後の乗客の手は、優子のお尻をスカートの上から擦るように動いていた。

（早く、早く声を上げないと・・・・）
　だが、どうしても声が出なかった。
　そんな優子の心中を見抜くように、痴漢の手の動きは大胆になっていった。

　痴漢は優子の背面に上半身を密着させ、下半身に空間を作っていた。
　その作った空間の中で、自由に手を動かしていたのだ。

（ああっ・・・・ダ、ダメッ、うっ、か、感じちゃうぅぅ・・・・）
　痴漢の手は優子のスカートの裾から素肌の太腿に這った。

（痴漢されているに感じちゃうなんて・・・・）
　優子はメンス前の疼く淫欲のせいで、自分の本意じゃないと自分に言い聞かせ、声を上げないで感じていることを正当化した。

　痴漢の手は優子の滑らかな太腿の肌を虫が這うように動き、やがてその手は優子のパンティで半ば隠されたお尻に達した。

（ああああっ・・・・い、いぃっ・・・・あふぅ、ふぅ、はぁぁぁ・・・・）
　優子は無意識のうちに痴漢の手の動きに神経を集中させていた。

　駅で電車が止まっても一部の乗客が動くだけで、痴漢と優子の構図は変わってはいなかった。

　痴漢の指が優子のお尻の柔らかな双つの肉を擦り、その谷間もなぞるように動いていった。
（あぅん・・・・そ、そこは・・・・あふっ、あいぃっ・・・・）

　痴漢の指が優子のお尻の萎んだ穴を擦ると、優子は思わずキュッと菊蕾を締め、痴漢の指を双つの柔肉で挟んでいた。
　その感触を暫し味わった後、慌てて力を弛めた。
（これじゃ悦んでいるって言っているようなものだわ！）
　優子は自分の淫らな反応が恥ずかしかったが、どうにも出来なかった。

　痴漢の指が優子の股間で止まった。
（アッ！濡れているのが分かっちゃう・・・・あぁ、また痴漢を喜ばせちゃうゎ）
　小さなパンティの布は淫らに濡れ、淫唇に喰い込むようになっていた。
　その濡れた淫唇のミゾを、痴漢の指が前後するように動いた。

（ああぁぁぁ、あふぅっ・・・・）
　優子の淫欲の疼きが、淫唇から身体の芯を貫いた。

　駅がひとつ、またひとつと過ぎ、あと一区間となった。

（あっ、ダダダ、ダメッ！・・・・あっ、いぃっ！）
　痴漢の指が優子のパンティの縁から直に淫唇に触れ、すぐに淫唇の中に潜ってクリトリスを弄り回した。

　クチュン、クチュグチュと淫らな液の音が聞こえてきそうだった。
（あぁぁぁ、知られちゃう！はぁ、ぁぁ、でも、あぁぁ、いぃぃぃ・・・・）

　さらに痴漢の指は優子の淫らな壷の中へと入れられ、折り曲げられた指で肉壁、肉襞を擦られた。

（うぅぁぁああああああっ・・・・あっ、あっ、ああっ・・・・）
　優子は全身に痺れるような快感を感じ、昇りつめそうになった・・・・。
　

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2009.7.15掲載

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秋水さんの他作品（2009.4/4現在）
『淫香』	『淫蜜』	『サブリミナル』
『サイコ・・・千年王国』	『ＳＥＸ仕置人　ミカ』	『劇団ＩＮ＝イン』
『青春放浪記』	『淫界大迷宮』	『雨宿り・・・』
『実践結婚相談所』	『プロフェッショナルのオンナたち』	『萠・・・その性』
『性春浪人』	『市役所の人妻たち』	『平成の団地模様part1』
『ベビーシッター亜季』	『主婦の中に潜むオンナ・・・』	『性少女・・・Ａ』
『引越しサービス』	『犯す！』	『平成の団地模様part2』
『恵子・・・不惑の時』	『撮られた女』	『哀しくも悦びの・・・性（さが）』
『強姦日記』	『続平成団地模様』	『異次元ＰＯＳＴ』
『妄想と現実の狭間で』	『遠い日の記憶』	『ＳＥＸ仕置き人チェリー』