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88.

　ガタン！ガクン！
　優子が昇りつめそうになった瞬間、電車が大きく揺れて止まった。
　優子の降りる駅に電車が到着したのだ。

（ハッ！降りなきゃ・・・・）
　優子はもう少しで満たされそうだった淫欲を遮断され、仕方なく痴漢の手を振り払い、ホームに出て行った。

　優子は足早に駅の化粧室に入った。
（ふぅぅぅ、凄かったわ・・・・あんな風にして感じるものなのね・・・・）
　濡れたパンティを予備のものと穿き替えながら、優子は初めて遭った痴漢行為を思い出していた。

　化粧室を出た優子は地下道を通って映画館のビルに上がった。
（最近は映画も観ていなかったけど・・・・結構、いろいろと上映してるのね）
　優子は空いている窓口でチケットを購入した。
（さっきの興奮が冷めないわ。観客の少ない映画の方が・・・・）
　自分の興奮を鎮め落ち着くためにも、その方がいいと思った。

　館内に入ると中はまだ明るかった。
（ホントにお客さん居ないのね・・・・）
　まばらな観客を眺め、優子は周囲に誰も居ない席を選んで座った。
　優子が席に座ると、すぐに館内が暗くなり映画が始まった。
（ふぅ～～やっと落ち着いたわ・・・・）

　大きく深呼吸をし、映画を観始めた時だった。
　突然、隣の席にオトコが座った。
（エッ！どうしてここに？いくらでも空いているのに）
　ジロジロと見るわけにはいかなかったので、どんなオトコなのかは分からなかったが、スーツ姿のオトコが優子の隣の席に座ったのだ。

（ドキドキドキ・・・・）
　優子は妙に落ち着かなくなり、心臓の鼓動が早まり呼吸が荒くなった。
「アッ、何を！？」
　そんな不安定な気持ちの中、優子は小さく声を上げた。

　隣に座ったオトコがすぐに手を伸ばしてきたのだ。
　優子の身体に身を寄せ、片腕で優子の肩を抱き、もう一方の手をスカートの裾から中に入れ、素肌の太腿を擦ったのだ。
「静かにしてたほうがいいですよ。ここで騒げば他の観客に気づかれてしまいますよ」
　オトコは優子の素肌の太腿の間に手を差し込み囁いた。

「あふっ、で、でも・・・・」
「地下鉄の満員状態と同じ」
「エッ！あ、あなた、もしかして？」
「中途半端だったでしょ？精神衛生上、最後までいかないと」
　優子は隣のオトコが地下鉄の痴漢だと分かり、何故か抵抗感が薄れていった。
（地下鉄で悪戯し、後を尾行してまでわたしを・・・・）

　力が抜けていった優子に対し、オトコの淫戯が始まった。
　優子の素肌の太腿の間に差し込まれたオトコの手が動き始めた。

「ぁぁっ・・・・」
　次第に優子の太腿の力が弛み、膝頭が離れていった。

「あふぅん」
　オトコの指が優子の太腿の付け根、淫部に触れた。

「ぅん！パンティを穿き替えたんですね？」
　オトコの言葉に優子は身体中がカッと熱くなった。

「続きを楽しむのなら、周りに気づかれないよう脱がしちゃいますよ」
　オトコは優子のお尻を浮かせ、器用にスッとパンティを脱がし、さらにスカートを捲り上げ両脚を席の上に載せた。
「あぁぁ、は、恥ずかしいゎ」
「これからもっと恥ずかしくなりますよ」
　オトコは大きく開いた優子の両脚の間に顔を埋め、既に淫らな液で濡れていた淫唇のミゾを舐め上げた。
「ああっ・・・・あふぅっ、ぁぁっ・・・・」

　優子は自分が今、何処で、何故、何をしているのか？など、頭の中を過ぎりはしたが、淫らな悦びがその思考を断った。
（もう誰でもいいわ・・・・そう、今日のこの欲求が満たされるのなら・・・・）
　優子は肘掛を両手で強く掴み、淫悦の声が洩れるのを堪えていた。

　オトコは優子の大きく開いた太腿の内側を擦りながら、淫唇の中に舌を入れ、クリトリスを舐め回し始めた。
「あああああっ・・・・あふぅ～あはぁ～はぁ、はぁ、ぃぃぃぃ・・・・」

　ノーマルでマニュアル的な結婚生活を送っていた優子には、あまりにも衝撃的な状況だった。
　それは異常な興奮と快感を優子にもたらし、夢中にさせた。
（凄い、もぅ、イキ放しって感じ・・・・これ以上感じたら変になりそうだわ）

　オトコは優子の反応を楽しむかのように、クリトリスを弄り舐め回しながら、淫壷の内壁も指で圧し擦った。

「あぁぁ、ダ、ダメッ・・・・いっ、いっ、はぁあっ！イッくぅぅぅぅ～～～～」
　オトコが優子の淫部を弄り初めて、僅かな時間しか経ってなかった。
　地下鉄で昇りつめる寸前までイッていた優子の淫欲は、瞬く間に昇りつめていった。

　その淫悦が収まらないうちに、オトコはさらに淫壷を指で責め、再び優子を快感の絶頂へと運んでいった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・ぁぁぁぁ・・・・」
　淫悦に震え呼吸の荒くなった優子のブラウスのボタンをふたつ外し、ブラジャーのフロントホックを外した。
　窮屈に収まっていた優子の乳房が、プルルンと弾けるように揺れた。
「いぃ感触だ・・・・」
「あふぅん、は、あぁぁぁ・・・・」
　オトコは豊かに膨らんだ乳房を揉み、乳首を擦った。
　さらに乳首や乳房を舐め回しながら、指で淫壷の中を弄っていた。

　薄暗い中で、優子はぼんやりとオトコの顔を見ることが出来た。
　ごく普通の30代のビジネスマンとしか見えなかった。
（変な人じゃないみたい・・・・）
　異常者とも思えず、優子は妙な安心感を覚えた。

　優子は淫悦の中でホッとしながら、さらなる快感を欲していた・・・・。
　

あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。

2009.7.18掲載

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秋水さんの他作品（2009.4/4現在）
『淫香』	『淫蜜』	『サブリミナル』
『サイコ・・・千年王国』	『ＳＥＸ仕置人　ミカ』	『劇団ＩＮ＝イン』
『青春放浪記』	『淫界大迷宮』	『雨宿り・・・』
『実践結婚相談所』	『プロフェッショナルのオンナたち』	『萠・・・その性』
『性春浪人』	『市役所の人妻たち』	『平成の団地模様part1』
『ベビーシッター亜季』	『主婦の中に潜むオンナ・・・』	『性少女・・・Ａ』
『引越しサービス』	『犯す！』	『平成の団地模様part2』
『恵子・・・不惑の時』	『撮られた女』	『哀しくも悦びの・・・性（さが）』
『強姦日記』	『続平成団地模様』	『異次元ＰＯＳＴ』
『妄想と現実の狭間で』	『遠い日の記憶』	『ＳＥＸ仕置き人チェリー』