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89.

　優子は厳しい家で育ったこともあり、一見、地味で目立った雰囲気を感じさせる女性ではなかった。
　ヘアースタイルも一般的なセミロングの黒髪で、服装も流行とは無縁のものだった。
　だが、よく見ると、その顔立ちはバランスよく整っていた。
　暗く感じさせはしたが、目鼻口の形も良く、並以上だった。
　スカートとブラウス姿ではプロポーションも目立たないが、ジーンズ姿になると、その肢体のラインは目をみはるものがあった。
　身長162cm、B87W58H85の身体は、肌の張り艶も良く、優子のオンナを味わうには、丁度食べ頃と言えた。

　オトコはそんな優子を知っているかのように、地味で目立たない雰囲気の優子を地下鉄から映画館まで尾け、淫らな行為に及んでいたのだ。

　次に優子は、指や舌ではなく、熱い肉の塊、肉棒を欲していた。
（ここじゃ無理かしら？あぁ、でも欲しい・・・・誰でもいいから、早くこの疼きを鎮めて！）
　優子は乳房や淫部を弄られて感じながらも、周囲を確認した。
（少し動いても他の観客には分からないと思うけど・・・・）
　さらに込み上げてくる淫欲に、優子はどうしていいのか分からなかった。

「もぅ・・・・もぅ・・・・」
「ん！奥さん、もっと欲しいのかな？」
　優子はオトコの問いに応えられず、席の上に載せていた脚を下ろした。
（ェッ！今、奥さんって？）
　自分を奥さんと呼ぶオトコに不思議な感じがしたが、見た目の年齢からそう思ったのだろうと得心した。

　オトコは両脚を下ろした優子の横に座った。

（今がチャンスかも？）
　優子はオトコの股間に手を伸ばし、股間の膨らみを擦った。

「うぅっ、お、奥さん・・・・」
　オトコは優子の手を制そうとして止め、優子の為すがままさせた。

　優子は夫にも自分から求めたことは無く、どうしていいのか分からなかった。
（こうなったら・・・・）
　僅かな性的知識でオトコのモノを愛撫するしかないと思い、オトコの股間を擦っていた手でジッパーを下ろし、ズボンの中を弄って昂った肉棒を引き出した。
（熱い・・・・あぁ、凄く堅くなってわたしを求めてる・・・・）
　優子はオトコの昂った肉棒を掴み、妙に嬉しくなった。
　掴んだ肉棒の感触を手に感じながら軽く上下に扱き、上半身をオトコの股間に被せるようにし、張った亀頭を舐め回した。

「うぅっ・・・・」
　オトコの口から淫らな悦びの声が洩れ、優子はさらに嬉しくなった。
　亀頭の括れに舌を這わせながら肉棒を扱いた。

「あぃっ、奥さん・・・・」
　オトコの言葉に優子は思い切って亀頭を口の中に咥え、舐め回した。

　オトコの身体がブルッと震えた。
（嬉しいんだわ・・・・でも射精されたら困る）
　優子は口の中の肉棒を舐め回しながら、淫壷の疼きを感じた。
（あぁぁ、また・・・・早くコレをアソコに入れれば・・・・）
　優子は咥えていた肉棒から口を離し、オトコのズボンのベルトを外し、肉棒を完全に露わにした。

　優子は座っているオトコの前面に背を向けて立ち、ゆっくりとお尻をオトコの股間に沈めていった。
（あぁん、上手くいかないわ！）
　慣れないことで、優子はなかなか肉棒を淫壷に挿入出来なかった。

「奥さん、無理しなくても・・・・こういうことに慣れていらしゃらないことは承知してますよ。僕ももう挿入したいと思っていたから・・・・」
　オトコは優子の両腕を背後から掴んで前の席の背もたれを掴ませ、ゆっくりと優子のお尻を引き寄せた。
「あまり派手には動けないから、気を付けて」
　そう言うと、オトコは優子の疼く淫壷に肉棒をズブズブと挿入していった。

「うぅぁああああっ・・・・」
　思わず声を上げそうになった優子は、自分の指を噛んで堪えた。

　優子は肉棒が挿入されるにつれ、その快感を感じると共に淫液の押し出される音を耳にし、他の観客に聞こえてしまうのじゃないかと慌てた。
（は、はぁぁぁ・・・・み、みんな気づいていないゎ、あぁぁ、いぃっ！）

　肉棒が深く挿入された。
　オトコも周囲の状況を気遣いながら腰を繰り出し始めた。
　ゆっくり、早く、前後に腰を繰り出した後、肉棒を再び深く挿入したまま、圧し付けるようにして回転し始めた。

（うぅぅぁぁあああああ～～～～は、は、はぁあっ・・・・イッくぅぅぅ～～～～）
　優子は子宮全体を圧迫されるような快感を感じ、昇りつめていった。

　しばらく優子の淫壷の収縮を肉棒で感じていたオトコは、優子の身体を抱きかかえ、ゆっくりと席に腰を下ろした。

「ぅああっ！」
　オトコの座った股間に腰を下ろし、優子は肉棒をより深く咥え込む形になった。
（こんな格好も初めて・・・・恥ずかしいけど、凄く、いぃ！）

　オトコは優子の乳房を背後から掴み、下から肉棒を突き上げ始めた。
（あぁ～あぁ～あぁ～あぁ～）
　優子は声にならない声を上げ、繰り返し押し寄せる淫らな悦びに狂喜し悶えた。

　映画の上映が終わる10分ほど前、優子はオトコの精液を淫壷に受け入れ、淫らな欲望を満たした。

　ハンカチで淫部を拭い、優子は身支度を整えた。
　オトコも下着とズボンを穿き、優子が落ち着くのを待った。

「素敵な人だとは思ってましたが、期待以上でした。・・・・満足してもらえましたか？」
「エッ、えぇ」
　優子はどう応えれば良いのか分からず、戸惑っていた・・・・。
　

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2009.7.20掲載

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秋水さんの他作品（2009.4/4現在）
『淫香』	『淫蜜』	『サブリミナル』
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『青春放浪記』	『淫界大迷宮』	『雨宿り・・・』
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