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95.

　俊平は妙な気分だった。
（今までは人妻なんかには興味なかったけど、美穂さんは・・・・。何て言えばいいのかな・・・・キュートで人妻らしくなく、少なくとも僕の周囲にはいなかったタイプだ）
　美穂と別れて会社に戻った俊平は、美穂のことが気になって仕方がなく、この日は、早々に仕事を切り上げて帰宅した。

　美穂もまた、俊平同様、妙に俊平の存在が自分の中で大きくなっていた。
　夕食の支度をし、夫洸一の帰りを待っている間も、俊平のことばかりを考えていた。
（どこがどうのということじゃないんだけど・・・・仕事をサボってパチスロなんてやってる不真面目なサラリーマン、洸一に特別不満があるわけではないし・・・・あえて不満を言うなら、もっとセックスしてほしいぐらいかな？）
　軽い倦怠期なのかとも思った。
　結婚して３年、セックスの回数も減り、刺激も感じなくなっていた。
（明日もスロットに行けば会えるかな・・・・）

　翌日、家事を済ませ昼食を摂った美穂は、スロット店に向かった。
　ジャグラーのコーナーから店内を一回りしたが、俊平の姿は無かった。
（トータル収支はプラスだから、今日もジャグラーにしよう）
　昨日、俊平が打っていた台に座りコインを５～６枚まとめて入れ、レバーをポンと叩いたら、CHANCEのGOGOランプがピンク色に点いた。
「エッ！う、うそぉ～凄い、いきなりだわ！」
　こんなこともあるのかと思いながら「BAR」を狙った。
（あれ？レギュラーなのかな・・・・ん！アッ、GOGOランプが赤くなってるわ！）
　美穂は喜んで赤い色の「７」を狙ってビッグボーナスを揃えた。
（何とも言えない快感があるわ！身体の快感も欲しいけど・・・・）
　美穂は俊平のことを想いながらコインを出していた。

　この日の美穂はツキの神様がついたように連荘を重ねていった。
　50回と回さないうちにランプが点灯し、無音のビッグも経験した。
（無音ていうのも興奮するわ！俊平さんの気持ちが分かるわ）
　１時間ほどで1,000枚を楽に超えた時だった。

「おっ、美穂さん、今日はまた一段と出してますね」
「アッ、俊平さん！最初の３枚で赤７だったの」
「そりゃ、ついてますね！じゃあ、僕も頑張って出そうかな」
　そう言うと、俊平は美穂と２台間を置いて座り打ち始めた。
　３千円ほど遣い70回ほど回した時、レギュラーボーナスを引いた。

「レギュラーなんですか？」
「えぇ、美穂さんはまたビッグ？」
「えぇ、一度レギュラーを挟んだけど、後はビッグばかり」
　美穂は千枚入る箱を２箱積んで、何度目かのビッグを出していた。

　俊平もレギュラーの後、数回回しただけでビッグを引き当てていた。
「さすが俊平さんね！」
「いえいえ、今日はとても美穂さんに敵いませんよ」

　その後も順調に出していた美穂だが、二百数十回回してもランプは点灯せず、どうしようかと迷っていた。
（まだ３時・・・・今日は洸一さんも帰りが遅いし・・・・かといって、このまま続けていても、減るような気がするわ）
　美穂は３千枚ほど貯まったところで俊平の方を見遣った。

　俊平の方は出たり入ったりで、コインは貯まっていなかった。
「どうしたんですか？」
「うん・・・・嵌っちゃったみたいで・・・・どうしようかなと？」

　俊平は美穂の台のデータをチェックした。
「あと、100～200回回せば出るかもしれないけど、コレだけ出れば充分でしょ。５号機の時は5千・1万枚出てたけど、５号機になって5千枚なんて滅多に無いし、3～4千枚出れば充分じゃない？」
「そうなんどけど・・・・今日は時間がまだ早いから・・・・俊平さんはまだやってる？」
「そうだなぁ・・・・出たり入ったりでジリ貧だから、止めるかな」
「じゃあ、夕方までわたしと付き合わない？」
「付き合うと言っても、まさか美穂さんとふたりで何処かに行くわけには？」
「エッ！何処かって？コインが出なかった分、まさか別のモノを出したいの？」
「人妻の美穂さんには敵わないな～独身女性とは違って、ハッキリしてるからなぁ」
「俊平さん、わたしのようなオンナは趣味じゃない？」
「とんでもない！美穂さんのような魅力的な女性は滅多にいませんよ」
「あら、さすが営業マン、お口は上手なのね」
「上手なのは口だけじゃないかも？」
「ホント？じゃあ、出させてあげてもいいわよ」

　美穂はコインを換金した後、俊平と裏通りのホテルに入っていった。

　ふたりの入ったホテルは普通のラブホテルだった。
「お湯を溜めながらシャワーを浴びない？」
「美穂さん、変なこと聞いていいですか？」
「エッ！なぁに？」
「こういうところは・・・・」
「まぁ、失礼ね！独身の頃以来よ。勿論、結婚してからは初めてよ。旦那には後ろめたさを感じるけど、俊平さんとはいつかはこうなる気がして・・・・」
「ゴメンゴメン！正直言って、僕も美穂さんには惹かれてて・・・・」

　ふたりは割り切ってセックスを楽しもうと決め、それぞれ自分で衣服を脱ぎ裸になった。
「ワッ！逞しいのね」
「エッ、どこが？」
「もうすっかりスケベになってるオチ●チ●含めて全部よ！」
「美穂さんがキュート過ぎて・・・・こんなに刺激的な裸を見せられたら、大人しくなってるほうが変ですよ」
　ふたりは互いの裸体に性的興奮を充分過ぎるほど感じていた。

　確かに俊平はスポーツ大好き人間のせいか、胸板は厚く腹筋もキレイに割れて締まっていた。

　美穂はキュートな顔立ちに似合うと言えるのか？
　鎖骨の下にはキュッと反り返るように乳房が膨らみ、短かく感じる上半身は、薄く浮き出た胸骨の下がすぐに細く絞られ、そのウエストから滑らかに張った骨盤、長く肉付きのいい太腿が、肉感的で味わいのあるプロポーションを感じさせていた・・・・。
　

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2009.8.3掲載

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秋水さんの他作品（2009.7/22現在）
『淫香』	『淫蜜』	『サブリミナル』
『サイコ・・・千年王国』	『ＳＥＸ仕置人　ミカ』	『劇団ＩＮ＝イン』
『青春放浪記』	『淫界大迷宮』	『雨宿り・・・』
『実践結婚相談所』	『プロフェッショナルのオンナたち』	『萠・・・その性』
『性春浪人』	『市役所の人妻たち』	『平成の団地模様part1』
『ベビーシッター亜季』	『主婦の中に潜むオンナ・・・』	『性少女・・・Ａ』
『引越しサービス』	『犯す！』	『平成の団地模様part2』
『恵子・・・不惑の時』	『撮られた女』	『哀しくも悦びの・・・性（さが）』
『強姦日記』	『続平成団地模様』	『異次元ＰＯＳＴ』
『妄想と現実の狭間で』	『遠い日の記憶』	『ＳＥＸ仕置き人チェリー』