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99.

　有里の話しを聞いているうちに、ジャックは有里の横に座り、自然と有里の細い肩を抱いていた。

　有里もジャックの逞しい胸に、いつの間にか身体を預けていた。
「アッ、ご、ごめんなさい」
　有里は慌ててジャックに預けていた身体を起こした。
「有里さん、大変です。僕に何ができるかと言っても・・・・そう、有里さんを優しく包むことぐらいしか・・・・」
「ジャック・・・・」
　有里は優しいジャックに包まれていたいと思い、一旦起こした身体を再びジャックに預けた。

　ジャックはもたれかかってきた有里の身体を抱き寄せた。
「有里さん・・・・」
　ジャックは有里の細い肩、括れた腰を優しく擦った。
（こんなに小さな身体なのに、大変な思いをして・・・・）
　185cmほどの逞しいジャックの胸の中で、157cmの有里の身体は本当にか弱く見えた。

　有里は大きな二重まぶたの瞳を閉じ、薄く少し突き出たような口唇をジャックの胸に押し当て、安堵感に浸っていた。
　義母の介護で自分のことはあまり気遣ってなかった有里の身体は、上から84・60・87のサイズで、肌の色は白かった。
（年下のジャックなのに、こうしてると凄く落ち着くゎ）
　有里はジーンズにトレーナー姿で、着衣に気をつかうことも最近はなくなっていた。

　ジャックは自分の胸に身体を預けている有里の頬を擦り、トレーナーの下の肉を手のひらに感じていた。
「有里さん、僕にできることは・・・・有里さんに気持ち良くなってもらうことぐらいしか」

「エッ、えぇ」
　有里はジャックの言葉の意味など考えずに頷いていた。

　ジャックは有里の頬から首筋を擦り、トレーナーの裾から手を入れ、有里の白い素肌を擦り始めた。

　ピクンと有里の身体が小さく震えたが、拒絶はしなかった。
（あふっ、うん、このままジャックに抱かれて何もかも忘れ・・・・そう、ジャックとなら構わないわ！）
　最初から意図したわけではなかったが、有里はこのままジャックに抱かれて思い切り感じたいと思った。
（今日、ジャックに会って、こうなったのは、きっと神様が日頃頑張っているわたしへのご褒美）
　有里は窓のカーテンが閉じているのを確認し、そのままジャックの愛撫を待った。

　ジャックは有里の素肌を優しく擦っていた。
「あふぅ・・・・」
　若い頃ほどの肌の張りは無くなっていたが、白い肌の感度は鋭く、有里はすぐに身体中を熱く火照らせていた。

　ジャックは有里のフロントホックのブラを外し、柔らかな乳房を大きな手で掴み揉み始めた。

「あぁぁぁ、ジャック・・・・」
　ジャックが有里の乳首を指で摘み擦るように愛撫すると、有里は身体を大きく震わせ、ジャックの股間に手を伸ばした。
　そこにはジャックのズボンを突き破らんばかりに肉棒が勃起し、有里はその昂った肉棒をズボンの上から掴んでいた。
（うわっ！凄く大きくて堅い）
　ジャックが黒人だという先入観もあったかもしれないが、有里は堅くなったジャックの肉棒をズボンの上から扱いていた。

　ジャックは有里の行為に一瞬驚いたが、同時に喜びも感じて有里の乳房を揉みしだいた。

「あぁぁ～～～ジャック、ジャック」
　有里は久しく忘れていた快感が身体中に走り、ジャックの肉棒を夢中になって扱いた。
（ここじゃ・・・・ここでは誰かに見咎められるかも）
　淫悦の世界に埋没しそうになっていた有里の理性が辛うじて働いた。
「ジャック、待って！」
「どうしたのですか？やっぱりやめますか？」
「うぅん！そうじゃなくて、ここだと外から」
「あぁ、そうですね」
「奥の部屋なら外から見られないから」
　そう言うと、有里は身体を起こして立ち上がり、ジャックを促して奥の部屋へと向かった。

　奥の部屋は６畳の和室で、窓はあったが雨戸が閉められていた。
　有里は小さな灯りを点け、エアコンを入れ、敷布団を出した。
「ここなら誰にも邪魔されないから」
　有里は中途半端に外れたブラジャーとトレーナーを脱ぎ、ジーンズも脱いで小さなパンティだけの姿になった。
「有里さん」
「ジャック、今は何も言わないで」
　有里は薄く突き出た口唇の前に指を１本立て、ジャックを制した。

　ジャックは有里の気持ちを汲み、Ｙシャツを脱ぎ、ズボンを脱ぎ、トランクス１枚の姿になった。

　ジャックのトランクスは昂った肉棒を隠しきれないほど乱れていた。
（わたし、ジャックが黒人であること、イコール堅くて大きい、セックスなんて考えたことなかったから、大丈夫かしら？）
　有里はジャックの股間を見ながら、期待と不安が入り混じる妙な気持ちになった。

ジャックは有里の視線を感じて気遣った。
「有里さん、大丈夫ですよ。コレは怖くないですよ」
　そう言うと、ジャックはトランクスを脱ぎ、昂った肉棒を露わにした。

　黒々と光り輝くジャックの肉棒は、堅く太く反りかえっていた。
（凄い・・・・噂には聞いていたけど、本当に凄いわ！）
　有里はその肉棒に引き寄せられるように近づいていった・・・・。
　

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2009.8.12掲載

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『淫香』	『淫蜜』	『サブリミナル』
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『青春放浪記』	『淫界大迷宮』	『雨宿り・・・』
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