118. マリアは福田をリビングに通した。 福田はネクタイは締めてなかったが、ブランドのスーツを無理なく着こなしていた。 明るい色のタイトスカートとブラウスを着たマリアの姿は、そのプロポーションと美貌を際立たせていた。 「修一郎に何を頼まれたのですか?」 ソファに座った福田に、コーヒーを出しながら聞いた。 「アメリカに出張する自分に代わってマリアを頼むと・・・・」 福田はあまり表情を変えず、淡々とした口調で答えた。 「わたしの生まれ育った国では、そういう習慣が無くて、どのように対応すればいいのか分かりません」 マリアは福田の向かいに座り、長い脚を組んだ。 「しかし分かりませんね。奥さんのような非の打ちどころのない素敵な女性が、吉岡のような平凡な男と結婚されるなんて」 マリアの言ったことに応えず、福田は自分の疑問をマリアに投げかけた。 「そ、それは・・・・」 マリアは即答できず言葉を詰まらせた。 「まぁ、いろいろとあるのでしょうね。詮索はしませんが」 マリアは複雑な表情を見せていた。 母国でのマリアは義父の奴隷のようになっていた。 男友達を作ることも許されず、とにかく逃げたかったのだ。 義父の手の届かない場所まで・・・・。 (人には言えない過去があるんだろう。でなければ、国を出て遠い日本までは来ない) 福田はマリアの反応でそう感じた。 「ところで・・・・ご主人に代わって奥さんを頼むと言われましたが、実際、僕はどうすればいいのか?奥さん、僕にどうしてほしいですか?」 福田に問いかけられたマリアは、現実に引き戻された。 (どうしてほしいのか・・・・って言われても) 自分の中で福田の言葉を繰り返したマリアが、すぐに頭の中に浮かんだのは小泉と安倍との淫交だった。 (自分からセックスしてほしいとは言えないわ) ふたりとの濃厚で淫猥なセックスに淫悦を覚えたマリアは、思い出しただけで身体が火照ってきた。 「ひとりでは心細いので、修一郎と過ごすのと同じように」 「なるほど、そうですよね。同じようにしなければ、ご主人の代わりはできませんよね」 「えぇ」 マリアは上気した顔で福田を見て、すぐに視線を反らした。 「食事を終えた夜の時間は、ふたりで何を?」 「エッ、えぇ・・・・音楽を聞いたりDVDを観たり、後は、お風呂に入って寝て・・・・」 寝る前にセックスをしてと言おうとし、言葉を切った。 福田は立ち上がってスーツの上着を脱いだ。 「お風呂に入って寝るにはまだ早いから、一緒に音楽でも聴きましょうか?」 「えぇ、それじゃ、向こうの部屋で・・・・」 マリアはオーディオルームに福田を連れていった。 「いい部屋ですね。ミニシアターみたいで」 「えぇ、ふたりとも映画や音楽が好きなので・・・・ジャンルは何を?」 「そうですね・・・・ムードのある映画音楽を」 「はい、いいですね」 マリアは音楽だけのDVDをセットし、ゆったりとしたソファに座っている福田の隣に腰を下ろした。 部屋の照明が次第に暗くなり、四方のスピーカーから音楽が流れ始めた。 「ライムライト・・・・」 「あぁ、いい曲だね」 福田は隣に座ったマリアの肩を引き寄せた。 (あっ、そう、修一郎もこうして優しく抱いてくれて・・・・) マリアは福田の胸に半ば身体を預け、静かに目を閉じた。 「ぁ、あん」 「ダメだよ、声を出しちゃ。いい曲が聴こえないよ」 福田の手がマリアの太腿の間に入り、擦りあがった。 「あふぅ、で、でも・・・・あぁぁ、ぃぃぃ・・・・」 マリアの太腿を擦っていた福田の手が股間に触れ、パンティの上から淫唇を擦った。 「感じやすいんだね。もう濡れてる」 「あ、イヤ、言わないで」 マリアは福田が愛撫しやすいように股間を広げた。 「はぁ、はぁ、はぁ、はふっ・・・・」 「スカートが窮屈じゃない?」 「はぁ、えぇ」 福田はマリアのタイトスカートの留金を外し、ファスナーを下ろして脱がせた。 「ほら、楽にして・・・・音楽を聴いて、気持ち良く・・・・」 再びパンティの上から濡れた淫唇を愛撫し始めた。 「あぁ、いぃ・・・・ああっ、ぁぁぁ・・・・」 「君も僕のコレを」 福田はマリアの手を自分の股間に導き、ズボンの中で昂っている肉棒に触らせた。 (うわっ!す、凄い!) ズボンの上から福田の肉棒を触ったマリアは、その逞しさに驚いた。 優しそうなスマートな雰囲気からは想像できなかった。 (小泉さんより、安倍さんより・・・・) 前のふたりに比べ、福田の肉棒は明らかに逞しかった。 マリアは淫唇を弄られながら福田のズボンを開き、トランクスから昂った肉棒を取り出した・・・・。 |
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2009.10.5掲載 |
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