| 137. 遥は全身の疲れ、神経の疲れが癒される気がしていた。 （浜村さんて確かコンピュータ関係のお仕事なのに、的確にツボを刺激して上手だわ・・・・） 遥は浜村の優しい指圧に浸っていた。 浜村は遥の肩甲骨から背筋まで擦っていた。 「もし良ければ、そこにうつ伏せてもらえます？」 「エッ？」 「背筋も腰も負担がきてると思うので、座ったままだと難しくて」 「あぁ、でも・・・・ここだとチョッと・・・・仕事場だし」 「そうですね。まだ仕事中でしたね。じゃあ、このままで」 浜村は遥の背骨の両脇を圧し擦った。 浜村は遥の前に移動した。 「あっ、まだそのままで。ヘルパーさんたちから声が掛かるまでやりますよ」 「え、えぇ」 遥は具体的な終了時期を示され、思わず頷いていた。 （確かに事務仕事は明日でも間に合うから、現場から声が掛かるまでなら、甘えようかな・・・・） 浜村の心地良い厚意を、遥は中断できなかった。 （エッ！まだ18:00なの？もっと時間が経ってるかと・・・・じゃぁ、暫くは声は掛からないわ。入所者の食事の対応するから、何も起こらないわ） 遥は壁に掛かった時計を見てホッとした。 「じゃあ、ゆったりとして、その大きな瞳を閉じて」 浜村の指示どおりに遥は身体の力を抜き目を閉じた。 「脚も大事にしてあげないと」 浜村は遥の膝から下を優しく揉むように圧した。 「あぁ、いい気持ち・・・・浜村さん、いつも奥さんに？」 「いえいえ、自分がされたら気持ちがいいと思う通りに、それだけですよ」 「エッ、そうなんですか？でも本当にお上手で」 「いえ、魅力的な女性には魅力的にしてて欲しいと、佐原さんには、そうあって欲しいと思っただけで・・・・」 遥は浜村の言葉が妙に嬉しかった。 （いつも介護する側に居るわたしには、本当に嬉しいわ） 遥は介護される側になったような気分だった。 浜村の手は遥の膝下から太腿に移動し、膝頭の上、太腿の側面、裏側などを揉んでいた。 「ぁっ・・・・」 遥の太腿がピクッと閉じようとして止まった。 浜村の手が遥の太腿の付け根に達したのだ。 淫唇の両脇を擦られ、遥は思わず声を洩らし反応したのだ。 だが、すぐに浜村の手は移動し、太腿の外側からお尻の側面を圧し擦った。 （あぁぁ、気持ちがいい・・・・変な意味じゃなく本当に） 浜村の手の動きに淫猥さは無く、心地良かった。 浜村は遥の両脚の間に位置し、両手で遥の腰を抱える形になっていた。 お尻の側面から尾てい骨の上、さらに腰骨に沿って圧し擦られ、遥は本当に癒されていた。 この日の遥の服装は動きやすいように軽装だった。 薄手のスラックスに上はトレーナーだけで、浜村の遥の腰を圧す手は、遥の素肌に触っていた。 浜村の手は遥の素肌の背筋を上っていき、自然と遥の着ていたトレーナーは半ば捲られていた。 浜村の手が遥のブラジャーの後ろにある留金に触れた。 「チョッと外しますね、圧すのに邪魔なので」 遥が答える前に簡単に外された。 遥はドキッとしたが、浜村の手がその辺りを圧し始め、何となくホッとしてそのままジッとしていた。 だが、遥の意に反し浜村の中では邪心が渦巻いていた。 （小柄だけどお尻の肉付きはいいしウエストも括れてる。素肌を擦ってても無駄な肉は感じられない。日頃、忙しく動き回っているから引き締まってるのか？あのキュートな口唇は本当に魅力的だが、どうすればいいのか？） 浜村の手は遥の腋の下に達し、遥の乳房の膨らみを感じた。 （細身だが、結構プロポーションはいい・・・・） 時刻はまだ18:20だった。 遥のトレーナーは上の方まで捲られ、浜村は遥を正面から抱くような格好になっていた。 浜村は思い切って手を遥の腋の下から前に回し、乳房の上部、腕の付け根の辺りを指で圧すようにした。 「ぁぁっ！」 遥が小さく驚きの声を上げてピクッと震えたが、浜村は構わず指を動かし圧し続けた。 浜村の手のひらが一瞬だったが遥の乳房と乳首を擦った。 ブラジャーが外れていたので当然なのだが、遥だけでなく浜村もその感触に驚いていた。 （このまま乳房を揉んだら・・・・？） 浜村は遥の鎖骨の下辺りを圧しながら迷っていた。 それは遥も同じだった。 （あぁ、どうしよう？今、凄く大変なシチュエーションだわ！） 遥はこういう状況になるような、どこか予感があった。 肩に手を掛けられた時から感じていたのだが、それを認めてはいけないと自制していた。 その予感が今、現実になろうとしていた・・・・。 |
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| 2009.11.18掲載 |
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