138. 遥は無意識に壁の時計を見遣った。 (18:25・・・・時間はまだ・・・・あぁ、拒絶できないかも) 遥の悩みに理解を示さない夫とは、性生活は途絶えていた。 元々、淫欲の強くない遥にとっては大したことではなかったが、最近の忙しさと精神疲労は遥の淫欲を強くしていた。 「こんなに全身が凝っていたら精神衛生上、どうかな?佐原さんの場合、たまには思い切り自分を解放しないと」 「そ、そうですね。でも、なかなか・・・・」 遥は浜村に抱きかかえられるようになり、鼓動が早まりドキドキしていた。 「こういう状況を楽しむ余裕も欲しいですね?」 「えぇ、エッ!?」 浜村の言葉は、遥には誘いの言葉に聞こえた。 「誰かが来るかもしれないという緊張と不安感、その中で自分を解放して没頭する。それが結果としてストレス解消と精神浄化に繋がる?」 「えぇ、そうかも・・・・」 遥は浜村の言葉のテンポに、思わず頷いていた。 浜村は遥の同意を得たと解釈し、行動に移した。 遥の鎖骨の下を圧す浜村の力が弱まり、その手のひらが次第に遥の乳房を包んだ。 「ぁぅっ・・・・」 遥の身体がピクンと震えた。 両手でソファを抑えつけるようにし身体を硬直させた。 (拒絶しない、よし!) 浜村は遥の乳房を確かめるように形どおりに軽く擦り、優しく揉み上げた。 「あふぅっ、ぁはっ、浜村さん」 「ダメですよ。さっき言ったように、この状況に没頭してください」 浜村の語調は優しく、遥を大きく包み込んだ。 浜村の性的な行為に、遥は淫猥さを感じなかった。 (不思議・・・・!?) 日頃から仕事を第一に考え、セックスに執着の無かった遥には不可思議なことだった。 (このまま自然に・・・・) 浜村が言うように状況に対する緊張や不安はあったが、遥は浜村に身を任せることが自然な気がした。 遥は大きな瞳を軽く閉じ、強張った身体から力を抜いた。 (ふぅ〜その気になったみたいだ・・・・時刻は?18:40か、多分、19:00過ぎにはヘルパーさんが報告に来そうだ。2〜30分じゃ何も出来そうもないが・・・・キュートな口唇を味わうより、下の淫唇を感じさせて・・・・) 浜村は遥の思ったより豊かで柔らかな乳房を揉みながら、次の日が望めるように遥を感じさせようと思った。 遥の乳房と乳首を擦りながら、片手を遥の股間に移した。 薄手のスラックスに隠された遥の淫唇を指で擦った。 「あっ、ふぅっ・・・・」 遥の下半身がピクッと小さく震え、キュートな口唇が半ば開いて淫らな声を洩らした。 そんな遥のスラックスのボタンを外し、ジッパーを引いて遥の足首まで下ろし、片脚だけ抜いた。 (誰が来ても早く身繕いできるようにしておかないと・・・・) 浜村は遥のトレーナーとブラジャーも片側だけ脱がせた。 (小造りだが、形はいいしボリュームもある) 露わになった遥の乳房は鎖骨の下で柔らかに膨らんでいた。 舌で乳房を舐め乳首を口に含んで舐め回しながら、小さな白いパンティの淫液で濡れた淫唇を指で擦った。 「はぁぁっ、はっ、はっ、あぁはぁぁぁ・・・・」 キレイに括れた遥の腰が艶かしく捩られた。 (あぁぁ、パンティの上から愛撫されて、凄く濡れて・・・・こんな風に感じたことって、今までに無かったゎ) 遥は浜村の愛撫にすっかり没頭していた。 「あ、はっ!・・・・あぁぁぁ、いっ、いぃぃ・・・・」 浜村の指が遥のパンティの中に入り、直接、遥の淫唇を弄り始めた。 クリトリスから淫壷の浅い箇所の肉襞を巧妙に擦られ、遥はソファの背に身体を仰け反らせ悶えた。 (ぅぅぅ、ダメッ、あ、はぁ〜っ・・・・) 身体の芯から熱いものが込み上げた。 「あっ、はっ・・・・あっ、あっ、あっ、イクッ!」 淫壷に浜村の指が入ったまま、両脚を突っ張り硬直した。 仰け反っていた肢体がさらに反り昇りつめた。 「はぁっ、はぁぁ、はぁぁ、はぁぁ・・・・」 浜村の指をピクピクと遥の淫壷が締め付けた。 「ふぅ、ふぅ、あああっ!」 収縮が弱まった遥の淫壷の肉襞を浜村が軽めに擦ると、遥は再び身体を強張らせ続けざまに絶頂感に震えた。 (もう止めないと・・・・) 時刻は丁度19:00になっていた。 浜村はゆっくりと遥の淫壷から指を抜き囁いた。 「残念だけど、この辺で今日は・・・・」 「エッ!?」 「ヘルパーさんが来るんじゃないかな?」 愛撫を中断され戸惑う遥を、浜村は現実に引き戻した。 「あっ、もう7時」 現実を認識した遥は慌てて衣服を直した。 「す、スミマセン、わたし・・・・」 「少しはストレス解消になりました?」 「えぇ、良かったです・・・・」 遥は大きな瞳を瞬きさせながら恥ずかしそうに答えた・・・・。 |
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2009.11.21掲載 |
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