| 10．相川 佳那（25歳）の場合 ごく普通の家庭に生まれ、ごく普通に育った佳那は、25歳で結婚した。 それまでの25年間で特別なことはなかったが、佳那はそれで充分に満足していた。 （変化を好む人もいるけど・・・・それはそれで大変なきがするわ。わたしは今のままで・・・・） そう思っていた佳那に特別なことが起きた。 （まさか！？どうしてこんなことに・・・・） 佳那が処女を喪失したのは、周りの同級生と同じか少し遅くか、17歳の時だった。 部活の先輩と成り行きのような形での初体験で、痛さだけが残るものだった。 （聞くには聞いていたけど・・・・こんなものよね） セックスに執着心が沸くほどのことはなかった。 初めてオンナの悦びを感じたのは、19歳の大学生の時だった。 相手は大学の講師で妻帯者、いわゆる不倫だった。 事務整理の手伝いをしているうちに何となく・・・・、それでも経験のある大人の男とのセックスは、佳那にセックスの悦びを感じさせた。 （こんな快感があったんだわ・・・・） この時から佳那はいろんな経験をし、講師との淫交は約１年余り続いた。 会社に就職して総務部に配属された佳那は、それまでの人生を象徴するように特別なことはなかった。 平凡なオンナ、平凡な人生・・・・、佳那はそれでいいと思い淡々と過ごしていた。 容貌も特別美人というわけではなく、中の上ぐらいだと思っていた。 （男の人たちに変に思われなければ、それでいいわ） 身長159cm、B83・W58・H81の佳那は、他の同期入社の女子社員の中で目立つことはなかった。 それでも営業部の５歳上の野田 裕也には、告白できないが好意を抱いていた。 （沢山、女子社員がいるから、わたしなんて・・・・） 事務の手続きなどで接することはあったが、ドキドキしても何も言えなかった。 そんな佳那に裕也と同期入社の仲の良い相川 雅史から誘われ、今までのように成り行きで付き合い始めた。 （野田さんからだったらもっと良かったけど・・・・） 佳那の想いとは異なり雅史からの誘いだったが、断る理由もなく付き合うようになった。 そして１年ほどが経過し、佳那は雅史から結婚を申し込まれた。 （この機会を逃したら、次はいつになるか？野田さんは何も言ってこないし・・・・） そう思った佳那は雅史の申し出を受け入れた。 結婚して３ヶ月が経った。 何事もなく平々凡々とした日々が過ぎていった。 （こんなものよね・・・・わたしの人生って・・・・） そんなことを実感していたある日のこと、雅史から電話が入った。 『今晩、同期の裕也と家で飲むから支度しててくれ・・・・』 結婚してから初めてのことだった。 （皆、新婚ということで遠慮して来なかったけど、どうして裕也さんとなの？） 会社を辞めて以来、顔を合わすこともなく忘れていた。 「お〜い、支度できてるか〜？」 自宅マンションに帰ってきた雅史は、すでに相当呑んできた様子だった。 「お邪魔しま〜す！お久しぶりです。奥さん、新婚の週末を邪魔しに来ました」 裕也は雅史を支えるようにして部屋に入って来た。 「いらっしゃい。こちらこそご無沙汰してます」 全く変わっていない裕也を見て、佳那は少しドキッとしたが、すぐに部屋に案内した。 コタツの上には酒と酒菜などが用意されていた。 「さぁ、何を召し上がります？」 雅史が右、裕也が左と、佳那を挟んでふたりは向き合い、先ずはビールを一杯、呑み干した。 「奥さんも一緒に呑みましょう！」 「そうだ！佳那、今日は呑み明かすんだ・・・・」 酌をしたり温かい酒の肴を用意していた佳那も座り、ビール、焼酎、ウィスキーと酒量は増えていった。 「裕也〜呑んでるかぁ？」 雅史はほとんど泥酔状態に見えたが、裕也にガチガチと音をさせグラスにウィスキーを注いだ。 （エッ！・・・・？ウソ！・・・・まさか？） そう、それは佳那には予想もしなかった特別なことだった。 平凡な人生を送ってきた佳那が、生まれて初めて感じた驚愕の出来事だった。 （左側の脚・・・・雅史さんの手は・・・・エッ！じゃぁ、わたしの太腿を擦ってるのは、裕也さん！） 佳那は裕也の顔を窺った。 裕也は佳那の視線に応えるように片目を閉じた。 （何？ウソでしょう。どうして？お願い、ヤメテ！） 佳那は思わずヤメテと口にしそうになって雅史を見た。 コタツにうつ伏せて酔い潰れているように見えた。 （あなた・・・・今、わたしが裕也さんを拒絶したら？きっと雅史さんが起きて裕也さんと大喧嘩になるわ！） 佳那の心中を察してかどうかは不明だったが、裕也の手は佳那のスカートの中、素肌の太腿を擦り続けていた。 佳那はジッと太腿を閉じていた。 （立ち上がってしまえば不自然じゃないから・・・・） そう思っていた矢先だった。 「おい、雅史、もう酔ったのか！？」 裕也が身体を乗り出して雅史の身体を揺すった。 「う〜ん、何だ？まだ酔ってないぞ」 雅史が顔を上げて裕也に応えた。 （うわっ！はぁふぅっ・・・・） それと同時だった。 片手で雅史を揺すった裕也のもう一方の手が、佳那の擦っていた太腿から股間に達し、パンティの上からだが丁度、淫唇を圧したのだ。 雅史が顔を上げて裕也に応え、その後、床に倒れるように崩れてしまっていた。 （ヤメテ！） 佳那は雅史を心配しながら裕也をキッと見た。 裕也はニヤリと笑みを浮かべ大きく瞬きをした。 （何なの、その意味は？・・・・エッ！・・・・まさか？・・・・そんな・・・・） 佳那は自分の淫唇が濡れているのに気づいた。 （ウソでしょ！わたしに限って・・・・あぁぁ、ホントに、濡れてるわ！） 佳那は戸惑いを感じたが、とにかくこの場を何とか切り抜けようと思った。 「あなた、そんなところで転寝してると風邪を引くわよ！」 佳那が立ち上がろうとした時、佳那の腕が強い力で引っ張られた。 裕也だった。 裕也はコタツの脚を挟む形で佳那に近づき、掴んだ佳那の腕を自分の方に引き寄せた。 （うわっ！） 倒れそうになった佳那の腕を裕也は自分の股間に持っていき、そそり立った肉棒を掴ませた。 それと同時に、佳那の脚もコタツの中で引き寄せ、淫部を手で覆うように圧し擦った。 「ふぅぁっ・・・・」 小さく喘ぐような声が佳那の口から洩れた。 （アッ、ダメッ！） 淫部に感じる快感、手に感じる裕也の熱い肉棒。 それは独身時代に一度は夢見たことだったのだが、まさかそれがこういう形で現実になるとは思ってもみなかった。 肉棒から手を放そうとしても裕也の強い力で抑えつけられ、佳那の手の上から肉棒を扱くように裕也が強要した。 佳那は暴れるわけにもいかず、そのうちに佳那の淫部を圧し擦っていた裕也の手が、佳那のパンティの中に強引に入って来て、佳那が腰を引く間もなく濡れた淫唇の中に指を挿入れられた。 「ぁぅっ・・・・」 思わず閉じようとした股間を閉じれず、佳那の両脚は突っ張るようにして裕也の指の愛撫を受けていた。 （このままじゃ・・・・あっ、だけど・・・・感じるぅ〜） 自分の気持ちとは反対に身体は淫らな悦びを感じ、掴んでいた裕也の肉棒を自分で扱いていた。 （まさか・・・・？） 夫が傍らに居るにも関わらず、その友人であり自分が好意を寄せていた男に、こういう状況で淫らな行為を受け感じるとは、佳那にとっては考えられないことだった。 「おい、裕也！呑んでるか！？」 突然、倒れていた雅史が起き上がった。 「おお、呑んでるさ！雅史、まだ呑み足りないようだな！？」 裕也は雅史のグラスにウィスキーを注ぎ呑ませた。 その間も裕也の指は佳那のクリトリスを弄り回し、佳那は快感を感じながら無意識に裕也の肉棒を扱いていた。 「佳那、ちゃんと裕也に呑ませるんだぞ」 佳那はハッとして扱いていた裕也の肉棒を放した。 だが、その後、雅史は濃いウィスキーの酔いが回り、昏倒するように床に倒れた。 それを確認した雅史は佳那の両脚を自分の方に引き寄せ、佳那が仰向けに後ろに倒れるのと同時に、佳那のパンティを脱がした。 （ぅああっ・・・・エッ、どうしよう！？あなた、起きて！目を覚まして何とかしてくれないと・・・・） このまま自分を抑えきれない気がした。 裕也はコタツの掛け布団を上げ、コタツの中に頭を突っ込み佳那の淫部に顔を埋めた。 （あぁぁあああっ、あふっ・・・・） 佳那の身体に身震いするような快感が走った。 （あぁぁ、もぅ、ダメッ・・・・） 抵抗する力もなく佳那は裕也の舌と指を淫部に受け、その快感に身悶えした。 （雅史さん、ゴメンなさい・・・・わたし、ダメッ・・・・） 佳那の視界には床に伏せた雅史の身体の一部が見えていた。 佳那は視野に雅史を入れながら裕也の愛撫に震え、掛け布団の端を口に咥え、声を上げないようにして悶えた。 （はっ、はっ、はぁあっ・・・・） 佳那の身体がピクッと痙攣するように震えた瞬間、淫壷がキュキュッと収縮し昇りつめた。 （わたし・・・・こんな状況で、指で犯されてイッた・・・・） 自己嫌悪感が募った佳那の目の前に、裕也の雄雄しく昂った肉棒が突き出された。 （エッ、舐めろと言うの！？そうよね・・・・裕也さんは、わたしがイッたのが分かって・・・・） 佳那は雅史に背を向け裕也の肉棒を再び手にした。 （凄い迫力！太くて立派だわ・・・・アッ！わたし、何を・・・・どうしてこんなことを思うの！？） ますます自己嫌悪に陥ったが現実は目前だった。 （フェラするしかない・・・・） 佳那は裕也の肉棒を根元から舐め始めた。 肉茎の裏側に舌を這わせ亀頭の括れを舐め回す・・・・、佳那は裕也への想いが何処かにまだあったのか、雅史へのフェラ以上に気が入っていった。 裕也の太い肉棒がさらに膨らみ始めた。 （アッ！ダメよ、出しちゃダメッ！） 佳那は裕也の肉棒の根元をギュッと掴んだ。 裕也の苦痛の声が聞こえた気がした。 「ぅあっ、裕也、呑んでるか！？」 また雅史がムクッと起き上がって裕也に声を掛けた。 「あぁ、呑んでるさ！雅史は？」 裕也の言葉を全て聞く間もなく、雅史は床に伏せた。 「あなた！」 佳那は慌てて裕也の肉棒から口を放して起き上がり、コタツから出ようとした。 「奥さん・・・・」 小さな声で裕也が佳那を呼んだ。 （エッ？・・・・ああっ！） 佳那が目にしたのは裕也の手にあった自分のパンティだった。 佳那は立ち上がろうとしたのを止め腰を下ろした。 （あぁぁぁぁ、あっ！・・・・もう、変になりそう！） 佳那は自分の置かれた状況に訳が分からなくなった。 暫くの間、佳那は裕也の擦る手の愛撫を受けていた。 「佳那ちゃん、雅史はもう朝まで起きないよ！こうなると今までもそうだった」 裕也は佳那の淫部から手を引き佳那に正対した。 「今、言うのは卑怯だと思うけど、僕・・・・雅史に先を越されたんだ・・・・」 佳那は裕也の言葉の意味が分からなかった。 「簡単に言えば、佳那ちゃんを好きだった。佳那ちゃんが奥さんになった後じゃ、仕方が無いけど・・・・」 裕也の昂っていた肉棒が少し萎えているように見えた。 （本当なんだわ！淫交しようと思えば力づくで挿入できる。だけど、裕也さんのオチ●チ●は・・・・そうだわ！） 佳那は裕也の気持ちを聞き、正直嬉しく思った。 「わたしも・・・・」 佳那は自分も好きだったと言い掛けて口を閉じた。 （今ここで告白してどうなるの！？結婚してまだ３ヶ月、こんなことって・・・・） 佳那は傍でうつ伏せている雅史の傍から離れたかった。 （とにかく雅史さんの居ないところに・・・・もう、このまま続けたら変になるわ！） 佳那は裕也を促して浴室に向かった。 （夫婦の寝室じゃイヤ！） 浴室に入ったふたりは互いの衣服を剥ぐように脱ぎ、裕也は佳那の乳房を揉みしだき乳首を舐め、淫壷に指を挿入れて肉襞を強く擦った。 佳那は裕也の肉棒を再び口に咥え舐め回して玉袋を擦り、雅史には一度もしなかった淫猥な行為をしていた。 バスタブに湯が溜まると、ふたりは湯に浸かってお互いの性器を弄りあい、堪え切れないといった形で淫らに交わり始めた。 「ふぅあああっ・・・・あっ、いっ、いぃ〜〜っ・・・・はぁ、はぁ、はぁ、いぃ〜いぃ〜いぃ〜ああぁぁぁああああ〜〜〜〜〜イッ、くぅぅぅ〜〜〜」 佳那は自分の身体じゃないような気がするほど、大きな快感を感じて昇りつめていった。 それからは佳那もハッキリとした記憶がなかった。 裕也が何度射精したか？ 自分がどんな体位で昇りつめたか？ ただ言えるのは、今までの人生の中でこれほど特別の時間を過ごしたのは、生まれて初めての経験だった。 翌朝、雅史はベッドで目覚めた。 「やあ、おはよう！」 テーブルには朝食が並び、裕也もテーブルに向かって腰掛けていた。 「よく呑んだなぁ〜」 「あぁ、久し振りに酔い潰れたよ」 「さぁ、さぁ、早く食べて酔いを覚ましてください」 何事もなかったような会話が交わされる中、裕也と佳那は視線で会話していた。 『今度は佳那ちゃんのお尻も食べちゃうよ』 『いいわよ！その代わり・・・・ズゥ〜と面倒みてね！』 明け方に交わした会話を目で復唱していた・・・・。 |
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| 2010.4.7掲載 |
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