| ９．川口 治代（40歳）の場合 役所に勤めて５年ほどで結婚し１児の母となったが、３年前に離婚、12歳になる息子と二人暮しをしていた。 離婚の理由は所謂、性格の不一致。 オンナではなく母親として生きていくことに迷いはなかった。 淡々とした日々が続いたある日・・・・ 「川口さん、お久しぶりです」 税務主任をしていた治代にオトコが声を掛けた。 「あら！高野さん、去年以来ですね？」 治代に高野と呼ばれたオトコは、昨年、課の仕事を受注した出入り業者だった。 「いえ、お姿は拝見してたのですが、仕事もしていないのに声をお掛けしては何かと・・・・」 「そうね。役所って、そういうところに神経質だものね」 治代は席を立って上司の視界から外れた場所まで移動した。 「それなのに、今日はどうして声を掛けてくださったの？」 治代は不思議そうな表情を少し見せた。 「実は・・・・あなたの携帯番号とメアドを教えていただけないかと？」 高野は少し恥ずかしそうに治代に頼んだ。 「エッ、そんなこと？いいわよ」 治代は全く気にした様子もなく、メモ用紙に自分の携帯番号とメアドを書き高野に渡した。 「すぐに自分からメールします」 高野は嬉しそうな顔をしメモを見ていた。 「それで・・・・高野さんはわたしを何歳だと思ってるの？」 「エッ！そうですね・・・・32〜3歳？」 「ふっ、真面目に言ってるの？」 治代は生真面目に考えて応える年上の高野を身近に感じた。 「もう40歳・・・・それにバツイチで子持ち」 治代は少し憂鬱そうな表情をした。 「エッ！とてもとても・・・・本当にお若いですよ」 「ありがとうございます。高野さんは？」 「40も半ばを過ぎました。女房、子ども２人。その子どもも社会人になりましたので、後はもう・・・・」 高野は治代の反応を気にしていた。 「それじゃ、メールくださいね」 治代はニコッと微笑んで課に戻っていった。 何故、独身でもない高野が治代に声を掛けたのか？ それは高野が過日の夜、会社でネットを使い資料整理している時だった。 「ん！何だ？」 開いたサイトの端にあった『ココをクリック！』に目が留まったのだ。 「広告か？」 そう思いながらクリックした高野は、開いたサイトを見て目を見開いた。 （キレイ・・・・だ） 久しく女性に興味を抱いていなかった高野は、そこに表示されたセミヌードの女性に胸が高鳴ったのだ。 （胸も括れたウエストラインも申し分ない・・・・そして・・・・アッ！この顔は・・・・そうだ！役所の・・・・） 高野の胸を躍らせたオンナの顔が、治代によく似ていたのだ。 （川口さんがこんな写真を掲載するわけがない！それにしても・・・・よく似てる。この女性の方が若いようだが、目鼻立ちがよく似てる） 高野は翌日にも確認してみようと思った。 （やっぱり別人か！バカだな、僕は・・・・確認するまでもないのに。しかし好みの女性だ。縁はないと思うけど・・・・） 高野にすれば極めて珍しいことだった。 （まさか？この年齢になって・・・・） 子どもが社会人になったこともあったのだろう。 妻の康子とは、もうセックスレスになって数年経っていた。 （今度、断られても元々、川口さんに聞いてみよう） 高野は役所の治代と個人的な話しができればいいと思った。 治代から携帯番号とメアドをもらった高野は、その日の夕方、早速メールをした。 『メアドの登録が間違っていないことを祈って・・・・着信したらお返事ください』 それだけの内容だったが、高野にすれば背徳行為のような気がしていた。 だが、その罪の意識もすぐに消えた。 『ちゃんと着きましたよ〜ヨロシク〜・・・・』 治代からの返信で高野の気持ちは舞い上がった。 治代にも微妙な変化が生じていた。 （高野さんて、凄く純情なのね・・・・） 離婚して以来、母親として生きてきた治代は、40歳という年齢も気になりオトコを意識することはなかった。 『40歳・・・・これからですね！女性として魅力に溢れる年齢になったと思います。これからも益々、素敵な貴女でありますように・・・・』 何度目かの高野からのメールに、治代のオンナとしての意識が再び目覚めていた。 （40歳という年齢で、もうオンナとして諦めていたのに・・・・高野さんの目には、わたしが魅力的に映ってるのかしら？） 最近はあまり気にしなかった身体の肉付きや顔を見直し、肌の張りや食事に気を配り、体操なども行なうようになっていた。 （まさか・・・・？わたし・・・・高野さんを？それはないわよね！わたしはバツイチだけど彼は妻帯者、わたしの子どもも中学生になって手が離れたとはいえ、これからも母親として責任があるし・・・・） 治代の気持ちが揺れ動いた。 『今週の金曜日は、久し振りにわたしひとりなのです。子どもが実家に泊まりに行くので、ひとりの時間をどう過ごそうかと思っています・・・・』 治代は高野にメールした。 （こんなメールして、わたし、何かを期待してる？） セックスをしたいとか欲求不満などは無かった。 子どもから解放されたのだから、自分の時間を楽しめば良いと思ったのだが、何故か高野にメールをしていたのだ。 『そうですか！たまにはイイですよね。貴女自身のための時間があってもイイと思います。ひとりの女性としての貴女を楽しんでください』 高野からの返信だった。 （エッ！・・・・？理解をしてくれてるのは嬉しいけど・・・・） 治代は高野のからの返信を読み物足りなさを感じた。 （フッ・・・・何を期待してたの？わたしったら・・・・ひとりだから、誘ってもらえると？週末よ！高野さんには家庭があるのよ・・・・） 治代は終業時刻が来るまで重い気持ちになっていた。 治代の住まいは役所から徒歩でも15分ほどだった。 離婚して実家に戻ろうかと思ったが、役所には車でも１時間近く掛かるので、近くのマンションに住むことにしたのだ。 （帰っても、今日はひとり・・・・どこかで夕食を摂って帰ろうかな？） 食事を作らなくて済むのは楽だと思った。 （たまには解放されて、出された食事を食べたいわ！） そう思って帰宅途中、食事のできる店を物色していた。 「川口さん！」 聞き覚えのある声だった。 「エッ！た、高野さん！」 声の主は高野だった。 「どうしたんですか？こんなところで」 飲食街で会うとは思わなかった。 「えぇ、実は急に外食することになって・・・・」 高野が言うには、妻の康子とふたりの子どもとで急に温泉に出かけたとのこと。 「・・・・と言うことで、急に独身になってしまって・・・・」 高野が頭を掻きながら気恥ずかしそうに治代に説明した。 「それじゃ、ご一緒しませんか？」 「そうですね！川口さんも今日は久し振りの独身でしたね」 治代はクスッと小さく笑った。 （高野さんて、ウソが下手だわ！こんな出来過ぎた偶然があるはずないわ！） 治代は高野が偶然を装ったのだと思った。 確かに治代の思ったとおり、高野は治代が役所の通用口から出てくるのを待ち、そっと後を尾けていたのだ。 （こんなチャンスは滅多に無いし・・・・メールで誘うのも・・・・断られるのがイヤだったから） 何はともあれ、ふたりは同じ時間を過ごすことになった。 普通に夕食を摂り普通にアフターコーヒーを飲んだ。 「さぁ、独身なんだから羽目を外して遊びましょう」 自然と治代がリードする形で高野を促していた。 ゲームにカラオケ、次々とはしゃいだ。 「楽しいわ！次は・・・・お酒でも飲みますか？」 「そうですね。でも、正体を失うと困るから」 治代は少し考えて高野に言った。 「それじゃ、正体を失っても困らないように、わたしの家で飲みませんか？」 「エッ！」 驚く高野の手を取り、治代は自分のマンションに案内した。 「近いんですね・・・・でも、いいんですか？」 高野は自分が治代の住まいを知っていいのかと思った。 「エッ、高野さんがわたしの住まいを知ると、何か困ることでもあるのですか？」 治代は自分の方が高野より年上のような気がしていた。 （本当に生真面目な人・・・・でも今日はわたしを待っていてくれた） 高野の人間性に好感を抱いた治代は、サッサと部屋に入れた。 「いい部屋ですね！」 ２ＬＤＫの間取りの治代のマンションに入った高野は、清潔感を感じさせる部屋を見て自分に頷いていた。 （見た目どおりに素敵な女性だ！） 治代の外観と部屋の中の様子を重ね頷いていたのだ。 確かに40歳にしては治代は若く見えた。 童顔だと言うわけではなく、多分、仕事をずっと続けてきたことが、治代を若く感じさせていた。 「何をお飲みになりますか？」 治代は高野の好みを尋ねた。 「酔った川口さんは想像できないし、僕も酔ってしまったら貴女に迷惑を掛ける気がしますし」 高野は緊張していた。 （ふたりきりの密室か・・・・） 高野の意識は飲んで騒ぐことより、治代自身に向かっていた。 治代もマンションに高野を誘った時から、その次の展開に想いを馳せていた。 （高野さんに言われてから食事も気を配り、肌の手入れも念入りにするようになったのは・・・・高野さんが独身じゃなくても・・・・一度きりになったとしても・・・・そう思ったから？） 「それじゃ、チョッと着替えてきていいですか？」 治代は高野をリビングに残し自室に入っていった。 （ここは街中なのに最上階のためか周囲が気にならない。街の灯りも気にならないし・・・・） 高野はベランダに出て外を眺めていた。 「結構、そこに出ると気持ちがいいでしょ？」 治代が部屋着に着替えて来て高野の横に立った。 「えぇ、それに貴女は本当に素敵な女性だと思いますよ！知的で美人、スタイルも良さそうで・・・・」 高野はチラリと治代に視線を遣り、すぐに戸外を眺めながら言った。 「冷たい感じって言われるわ」 ワンピースに着替えた治代から、何とも言えない香りが漂ってきた気がした。 （オンナの匂い？いい気持ちになる・・・・） 久しく感じることの無い感覚だった。 「それに、わたしのサイズなんて分からないでしょ？」 高野は治代を少し離れて観察した。 （エッ！そういう風に見られると、変な気分になるわ・・・・） 治代は高野の視線にオトコを感じた。 「そうですね・・・・身長は162cmぐらいで、スリーサイズは、84・59・85ぐらいでしょうか？」 高野は久し振りにオンナの身体のサイズを意識した。 「エッ、えぇ、まぁ、そんなものかな？でも、そういう風に観察されるとチョッと恥ずかしいわ」 治代は何かを期待している自分に気づいていた。 （妻帯者の高野さんとでは・・・・未来は・・・・でも、まさか、こんな気持ちになるなんて・・・・） 高野に背を向けた治代の胸は高鳴った。 「川口さん、いえ、治代さん」 高野は治代の肩にそっと手を掛けた。 「高野さん・・・・」 拒絶しない治代に高野の興奮は高まった。 （OKってこと？） 高野はゴクッと息を呑み込んだ。 サイトで偶然観たヌードの女性と治代が重なってからずっと妄想を抱いていたことが現実になろうとしていたのだ。 治代の背中のファスナーをゆっくり静かに引き下ろした。 ピクンと小さく治代の身体が震えたが拒絶ではなかった。 肩からワンピースが音もなく足元に落ち、夕闇と部屋の灯りに照らされた治代の素肌が目に映った。 「キレイな肌ですね」 治代は何も応えなかったが、高野はブラジャーのホックを外し肩紐を抜いた。 「ぁっ・・・・」 治代が小さく声を出し自分でブラジャーを腕から抜いた。 「もう若いときみたいじゃないから・・・・」 露わになった乳房を両手で隠し、治代は恥ずかしそうな声で高野に言った。 「とんでもない！素敵じゃないですか！ここで全部見せてもらっていいですね？」 高野は治代の返事を待たずに、柔肉のはみ出たパンティを優しく下ろし足首から抜いた。 少し身体を屈めた治代の背後から抱きすくめ、高野は治代の肉感溢れる乳房を両手で揉み乳首を擦った。 「はぁああっ・・・・た、高野さん・・・・」 諦めていたオンナとしての治代が蘇った。 高野は身体を少し捩って悶える治代の首筋に舌を這わせ、片手で乳房を揉みながら肩から腕、腰、お尻を擦った。 「本当に治代さんなんですね！触り心地も最高で弾力もあって・・・・」 治代のお尻の柔肉を揉むように擦り、その手は柔肉の谷間に入り治代の萎んだお尻の穴を擦った。 「はぁあん、ソコは・・・・」 治代は思わず高野の手を柔肉を締めて挟みつけた。 「ダメですよ。動かせなくなります」 「でも・・・・ソコは・・・・わたし・・・・」 ゆっくり力を弛めながら治代は恥ずかしそうに呟いた。 「大丈夫ですよ。いきなりココに挿入れたりしませんよ。僕にすれば、ココも前もどっちも素敵な治代さんです」 高野の手はそのまま治代の淫らに濡れた淫唇に達し、指でその淫裂をなぞり中に入った。 「はぁぁあっ・・・・いっ、ぁっ・・・・」 治代は両手でベランダの手摺りを掴み、お尻を突き出すようにして高野の手が動きやすくした。 「感激ですよ・・・・こんなに濡れて・・・・」 「あぁん、言わないで・・・・」 高野は治代のクリトリスを探り圧し揉むように擦り、身体を屈めてお尻の柔肉に舌を這わせた。 「あっ！あぁぁ、あぁぁ、いっ、い、ぃぃぃ・・・・」 手摺りを掴んでいる手に力がこもり、治代は捨てていたオンナの悦びを感じていた。 「ふぅぁあああっ・・・・いぃっ・・・・」 高野の舌が治代のお尻の萎んだ穴の中心を舐めた。 治代は身体をピンと硬直させて震え、さらに高野の指が淫壷の中の肉襞を擦ると、ガクガクと震え昇りつめていった。 「はぁ、はぁ、はぁぁ・・・・」 大きく荒い呼吸を繰り返した。 「それじゃ・・・・挿入れますよ」 高野は治代の呼吸を見計らって肉棒を挿入し始めた。 「ふぅっ、あっ・・・・あふぅっ、あっ、いぃっ・・・・」 治代は高野の肉棒をギュギュッと締め付けた。 「治代さん、凄い・・・・」 高野は期待以上の治代の淫壷の良さに、肉棒を深く沈めてその感触を味わいながら乳房やクリトリスを弄った。 治代も高野の肉棒の挿入感を淫壷の内壁全体で確かめるように、微妙に肉棒を締め付けながらジッとしていた。 「はぁあっ・・・・」 高野が少し肉棒を引いただけで治代の全身に快感が走った。 （凄い・・・・セックスって、こんなに良かった！？） 治代は自らも腰を少し動かし始め、それに併せるように高野の腰も次第に動きを多様にした。 ２度３度と連続して昇りつめたところで、高野は治代の裸体を抱えるようにして部屋に入った。 「高野さんて、普段、仕事をしている時からはとても想像できないくらい逞しいんですね」 治代は整わない呼吸で高野に正対した。 「いえ、僕など・・・・治代さんは本当にキレイで素敵だ」 高野は治代の目が妖しく変わっていたのにドキッとし、その美麗さが際立っているような気がした。 その美麗な顔で、治代は高野の昂った肉棒を掴み口唇を寄せていった。 （うっ！堪らない・・・・） その妖しさに淫らさが加わった治代に高野の興奮は高ぶるばかりだった。 治代の夢中になって肉棒をしゃぶる顔と快感に高野は射精感を堪えるのに必至だった。 役所に勤めている時の清楚なイメージの治代からは想像も出来なかった淫らさは、高野を大いに喜ばせ前から後ろからと体位を変え、治代を何度も絶頂に導いていった・・・・。 |
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| 2010.4.3掲載 |
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