| 14-3. 潔は忙しい日々の中、どうしても観たい映画があり、この日、やっと都合をつけてシネマ館を訪れた。 「あれ！？舞さん？」 ドアを開けて館内に入ろうとした潔は、同時に手を伸ばした女性が紘治の母親の舞だった。 「エッ！アッ、潔さん！どうしてここに？」 舞も偶然のことに驚いた顔で応えた。 「ここは映画館、映画を観に来たのだけど、ハハハ〜〜〜」 潔は驚いた顔の舞が意外な感じがした。いつも貞淑で生真面目な舞からは想像が出来ない顔だった。 「そうね！アハッ、わたしったら」 才色兼備の美人の顔に戻った舞はいつもどおりに潔に接した。 「僕はやっと時間が出来て、この映画を観に来たのだけど、舞さんもこの映画を？」 館内はまだ明るく座席も空いていた。 「そうなの！豊さん、いつも忙しいって････だから、ひとりで観に来たの」 舞はゆったりとしたフレアのスカートに、淡い色のブラウス姿だった。 「今日は平日で空いてる時間だから、ゆったりとできそうだ」 潔はとりあえず全体が見れる後ろの角に腰を下ろした。 「知ってる顔に会わないとも限らないからネ。平日の昼に何をしてるんだと聞かれて答えるのも面倒だ。そう言えば豊も忙しいから、舞さんも構ってもらえないだろ？」 横に座った舞に潔は小声で話し掛けた。 「もう、そんな年齢じゃないわよ」 舞は首を横に振って苦笑いした。 「確か････37歳だよね！これからだよね？女性が本当にオンナとして開花するのは････」 潔は自分で頷きながら言った。 「由布子さんも？」 「そうだね。38歳だからね････だけど、夫だけが妻を開花させるわけじゃないかも････」 潔は何かを思うような表情をした。 「それって････由布子さん、浮気を？」 「それは、分からないけど････僕は充実してるなら、それはそれでもいいと思ってる」 館内の明かりが落とされ映画が始まった。 館内は観客が少なく、潔と舞の近くには全く人の気配すら無かった。 「舞さん、毎日、満足してます？」 耳に息を吹きかけるように潔が囁いた。 「エッ！どういうこと？」 感じやすい耳に囁かれた舞はドキッとして上ずった。 「オンナとしての欲求は満たされてる？舞さん、僕ら家族のようなものだから、何でも言って････」 再び舞の耳に潔が口唇を少し触れさせ囁いた。 （あぁぁん、ダメッ、潔さん、酷だわ！聞いてる内容と潔さんがしていることは････） 理知的な舞の理性が狂い始めた。 「忙しいから････ぁ、仕方がないゎ････」 舞は性感帯の耳に囁かれ、その内容も舞の淫欲を煽った。 潔は由布子とは違う個性のオンナとしての舞に興味があった。 （ふたりとも美人だけど、タイプが違う････） 肉感的なオンナを感じさせる由布子とは異なり、舞は身長164cm、バスト85cm、ウエスト60cm、ヒップ86cmで、由布子と並ぶとスリムに見えた。 いつもゆったりとした服装の舞の肢体は、潔には想像が出来なかった。 （舞さんのような知性の塊のような女性が乱れることがあるのか？････映画はまだ上映してるけど、舞さんとこういう形でふたりになることは････） そう思うと、潔は映画よりも舞の存在の方が大きくなっていた。 （潔さん、知らないとはいえ、わたしの性感帯に火を点けて････もぅ、アソコが何か濡れてきたみたいで････） 久しく淫交をしてない舞にとって、弱い耳を刺激されたことで内面に収拾のつかない変化が生じていた。 「今日は全くの偶然だったけど、これって何かの必然だったりするのかも？」 潔はふたりがここで偶然に会ったのは、何か意味があるのではと舞に謎を掛けた。 「そ、そうかも････」 舞はまた耳に囁かれ呼吸が荒くなっていた。 「大丈夫かい？気分でも悪いんじゃ？」 潔は舞の太腿に手を乗せ囁いた。 （アッ････） 舞は潔を家族ではなく、オトコとして明確に意識した。 「だ、大丈夫････じゃないかも？」 舞は太腿にある潔の手を掴んで応えた。 潔は急に胸が高鳴ったが冷静になり舞の手を優しく擦った。 「映画はいいから僕の肩に寄りかかって････少し様子を見て、気分が悪くなるようなら出よう」 潔は意識的ではなかったが、舞の耳を舐めるように口唇を寄せ囁き、その細い肩を引き寄せた。 （アッ、ドクンって････イヤだわぁ、わたし････） 舞は意識過剰になり淫部を淫らに濡らしていた。 潔は呼吸の乱れている原因が自分にあるとは思わず、戸惑いながらも舞の身体が火照っているのを感じた。 「熱があるのかな？」 潔は舞の額に手をあてるが分からなかった。 舞は潔の肩に寄りかかっていたのだが、バランスが取れず、潔の股間に顔を埋めるように倒れた。 「舞さん、大丈夫？」 潔は舞の背中からお尻に掛けて擦りながら気にした。 「少し････」 しばらくジッとしていた舞は潔の股間が次第に膨れるのを感じた。 （潔さん、わたしのことを････） 潔も自分の肉棒が熱くなっているのを感じていたが、不謹慎だと思い堪えていた。 （ここで････わたし変だわ！ここは映画館、公共の場所なのに････だけど････） 周囲には人の姿は無く暗くて見えない。 そう思った舞は、膨らんだ潔の股間をうつ伏せた顔、口で圧すようにした。 （舞さん････分かってるのか！？そんな風に動かれたら、我慢できなくなるよ！） 潔はゆったりしたフレアのスカートの裾から手を入れ、突き出す形になっている舞のお尻をパンティの上から擦った。 「あぁん！」 舞の口から小さな声が洩れビクッと身体を震わせたが、潔の手を拒絶はしなかった。 （舞さん････） 潔はいつもの知的な舞とは違うオンナの舞に出会った気分だった。 舞のお尻から太腿の肉付きは引き締まっていたが、ふたつの柔肉は手に心地良く感じ、潔はそのまま柔肉を擦り谷間に指を這わせ驚いた。 （お尻の穴までエッチな液で濡れてる！） 舞も潔に淫液を知られたのを感じ、潔のズボンから堅くなった肉棒を取り出し始めた。 （うっ、舞さん！） 舞の淫猥な行為を悦び、潔はスルリとパンティを引き下ろし、濡れた淫部を指でなぞり始めた。 「はぁあっ････ぁぁ、ぁぁぁ････」 舞は小さな淫声を洩らしながら潔の肉棒を直接掴んだ。 （結構、逞しいわ････） 舞はドキドキしながら潔の肉棒を完全に取り出し上下に扱き始めた。 「ま、舞さん････」 潔も舞のお尻の菊蕾、淫唇を愛撫し、クリトリスも圧し擦った。 「ふぅぁああああっ････」 舞は淫らな声を洩らしそうになり、堪える為のように潔の亀頭を口の中に咥えた。 （あの理知的な美人の舞さんが、僕のを咥えてる！日頃、表情も崩さないような舞さんが淫らに乱れて････） その事実だけで潔は興奮していた。 「舞さん、素敵ですよ」 潔は薄暗い中で舞のフェラに悦び、応えるように舞の二つの淫穴に指を挿入し擦った。 「うぅぅぁぁあああああっ！」 舞のフェラが中断し、押し殺しながらも淫悦の声が上がり淫穴が激しく収縮した。 「凄く感じてるネ････もっと強く感じたいよネ！？」 潔は一旦収まった舞の淫穴を再び激しく収縮させた後、指を抜き舞を抱えるようにして股間を跨がせた。 「ぅぅぅ････はぁっ、大丈夫？」 舞は周囲の様子を気にしながらも潔の頭を掴み、ゆっくりと腰を落として淫壷に潔の肉棒を沈めていった。 「ハッ、ハッ、ハッ････」 周囲を気遣いながら潔は舞の淫壷に肉棒を突き上げ、ブラウスの裾から手を入れてブラジャーを外し、意外とボリューム感のある乳房を掴み揉んだ。 （あぁぁぁ････声が････出ちゃいそう････） 舞は前の座席の背もたれを掴んで潔の肉棒と愛撫を受け、込み上げてくる快感に淫声を上げそうになるのを必死で堪えた。 （こんなことになるなんて････だけど････罪の意識がないわ････あの人が朴っておくから････それに、潔さん、こんな大胆なことが出来る人だったなんて････あぁぁぁ、もぅ、ダメッ････あっ、イイッ････） いろんなことが舞の頭の中で交錯したが、潔の肉棒と愛撫がそんな舞の頭の中を払拭した。 「あぁぁぁ、ダ、ダメ、あふぅ〜〜っ････はぁぁあっ、イッ、イッ、イッくぅぅぅぅ〜〜〜〜」 舞は前の座席の背もたれを強く掴み、頭を下げお尻を強く潔の股間に圧し付け、固まったように絶頂に達し淫壷を小刻みに収縮させた。 「イッたんだネ････僕も凄く気持ち良く感じてるよ。舞さんと相性がいいみたいで････もっと････」 潔は押し殺したような声で舞に囁いた。 片手で舞の乳房や乳首を愛撫しながら、もう一方で肉棒の挿入された傍のクリトリスを弄り、腰を下から突き上げた。 「アッ････また････」 舞はすぐに込み上げて来た絶頂感を感じ、自ら腰を上下させて身悶え淫悦を求めた。 舞が感じれば感じるほど潔の射精感も募っていった。 （薄暗くて舞さんの淫悦の顔が見られないのが残念だが、由布子には悪いが、舞さんの方がずっと具合がいい････） 潔は舞のお尻の菊壷にも人差し指を挿入し、淫壷の肉棒の動きとあわせ送出を繰り返すと、舞の悦び方がますます大きくなり潔の人差し指を締め付けた。 「はぁぁああああああっ････アッ、アッ、アィッ････」 何度目かの絶頂に伴い、前後の淫穴が激しく収縮した。 挿入から１時間近くが過ぎようとしていた。 「舞さん、もう映画が終わってしまうので、一度、射精して終わりにしていいですか？」 舞は頭を少し上げて振り向いた。 「アッ････すみません。わたし、夢中になってしまい････えぇ、このまま、中に出してください。大丈夫ですから････だけど、もう一度････わたしがイクのを待って出してもらえますか？」 潔は舞の中に中出しできることを悦び、舞の淫壷をゆっくり突き始めた。 「はぁ、はぁ、はぁ････ぃぃぃ、ぁああああっ、アアアッ、いぃ〜〜あぁぁん、イイッ、イク、潔さん、イィわ！」 舞の淫声を聞きながら、潔は送出を激しくし舞の絶頂とあわせて、白濁の粘液をドクッ、ドクンと放出した。 しばらくジッと固まったままのふたりだったが、映画が終了間直になり、快感の気だるさを感じながら身支度を整えた。 「舞さん････」 潔は舞の手を取って立ち上がり映画館から出ようと促した。 明るくなった館内は舞の火照った顔を潔に見せた。 （日頃の冷静な舞さんの美人顔とは全く違う、艶っぽいオンナの顔をしてる････） 潔は誰が見てるか分からないので、舞とは少し距離を置いて歩いた。 「潔さん、わたし化粧室に寄って････」 舞はロビーに出ると恥ずかしげな表情で潔に言った。 （そうか、後始末を････） 潔はこれで終わりたくなかった。 「舞さん、明後日の午後、家に行きます」 舞は嬉しそうに頷いた。 ２日の午後････ 潔は舞の家を訪ねた。 「今日から豊は出張だから、ひとりだよネ！？」 潔は周囲の目を気遣いながら家の中に入って舞に言った。 「えぇ、一昨日、潔さんと会った夜、豊さんから出張の話しを聞いて分かったわ」 舞は一昨日の淫交を思い出したようで顔を赤らめた。 「ぼくら、いつも家族のようだったけど、大きな秘密が出来ちゃったネ！さらに秘密を作るために来たけど････大丈夫？」 潔は舞の手を取り引き寄せた。 「えぇ、わたしも、そのつもりで････」 舞は抱かれた潔の股間に手を伸ばし膨らみを弄り始めた。 『舞さんが、こんなに積極的で相性が良かったとは････」 潔も舞のお尻を擦りながら首筋に舌を這わせた。 違和感の無い６人の家族的な付き合いはその後も継続していった････。 |
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| 2012.4.28掲載 |
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